フィクションなどから拾う情報処理用語? その50 監視 (新・必殺仕置人)
新・必殺仕置人 第2話 「情愛(なさけ)無用」(脚本:村尾昭、監督:工藤栄一 (C) 松竹)より
この話、こないだ観た時は流してしまったのだが、本当にボーっとしてチコちゃんを別番組で観ていたら、ふと思い出したので拾い上げたネタ。幸運にもこの話はTweetしまくっていたのでそれを繋ぎ合わせればそれらしい記事ができるという、やはりズルい方法ででっち上げた記事なのだあ。
さて念仏の鉄は(皮肉にも)巳代松の頼みで虎の会にある人物の殺しを頼み込んだ。句会に見せかけてはいるが、実は殺しを競り落とす場なのだ寅の会は。そして挙句は
下谷検校の道玄にして
虎漫筆
という感じだったと思う。あくまでも聞き取っただけなので間違いがあるかもしれないけど、まあ標的はわかるだろう。3件も依頼が来たけど全て相手は道玄(山本麟一)というのが重要なポイント。配役だけでこの人がどういう人かが察しがついてしまう。そして頼み料は積もり積もって15両になっていた。当然、鉄も何かを思うのだが、(皮肉にも)巳代松の頼みもあるので一生懸命競り落とそうとした。しかし鉄が落とした時点では…と書こうと思ったら(いつもの)5両より低くなりそうだった(鉄と誰かが争って4両まで行く)ので預かりとなってしまった。
そこまで行くのは勿論理由があり、鉄と争った相手が鉄を連れてどっかの墓場へ行くのだが、しっかり死神が見ているのが恐ろしい。当然バレて
死神「虎ハ取引ヲ許サナイ」
「恐ろしい男だ。(やいと屋又右衛門談)」と言いたくなる凶悪な場面が描かれて話は続く。でさらにもう一度「恐ろしい男だ。(やいと屋又右衛門談)」と言いたくなる凶悪な場面(しかも(皮肉にも)巳代松絡み)が描かれてしまい、(皮肉にも)巳代松が苦しみまくるのだ。自分から言い出しておいて。
ただ、大きな疑問点も残ってしまう。この時の中村主水は南町奉行所の定町回りの同心であり、加入した経緯もあって念仏の鉄も中村主水の存在は中村主水が加入していることも含めて虎に隠している。で死神は本当に色んな場面をしっかり観ているので当然中村主水が斬りまくる(そう、この頃は結構豪快に斬りまくっていた仕事もあったのだ)のも観ている筈なのに死神は最後まで中村主水が仕置人であることに気づかなかった。実際、それがわかる場面も後に登場する。
さらには元締虎(藤村富美男(元阪神タイガース))のボディーガードも務めていて、そういう場面も後でしっかり描かれる。
考え出したら頭が混乱しまくってしまうのだが、そういうのは実相寺昭雄監督が生前仰ったように、瑣末な指摘に過ぎないのだろう。
とやはりズルすぎる言葉でこのネタもとい記事は終了。