フィクションなどから拾う情報処理用語? その73 情報漏洩(仮面ライダーBLACK RX)

仮面ライダーBLACK RX 第40話「ユーレイ団地の罠」(脚本:宮下隼一、監督:蓑輪雅夫、アクション監督:金田治と村上潤 (C) 石森プロ、東映)より

 

うーむ。情報漏洩は敵側がやるのはよくあると思うのだが、今回はヒーローがやってしまった話である。まあクライシス帝国の作戦も珍しくかなり凝っていたのも確かで実質的な指揮官は結局あの査察官ダスマダー大佐だからだ。彼はボスガンと手を組むのだが、ボスガンがジャーク将軍を寝返ったふりなのもお見通し。しかも彼の率いた部下であるボーゾック一のもといクライシス帝国最強とハッタリかました刺客(でもハッタリかますだけあってかなり強かったのだが)でさえも捨て駒にし、なんと、ロボライダーやらバイオライダーやら仮面ライダーBLACK RXやらの戦力を丸裸にしてしまった。そしてダスマダー大佐はまずサンバスクに着目して、その破壊に成功した! これだけでも凄い。事実、RXはこう言っている。

仮面ライダーBLACK RX「サンバスクが、太陽エネルギーを蓄えるサンバスクが破壊された。」

かなり動揺している。すかさず登場するダスマダー大佐。ちなみに大きな高層マンションで戦闘は行われるのだが、それはそれで重要な理由があるのだがこの記事の趣旨には関係ないので涙を飲んで割愛する。

ダスマダー大佐「地獄の罠へようこそ。RX。」

と叫ぶや否や高層マンションの屋上に立っていたダスマダー大佐が飛び降りて宙返りして(いるように見えるが御本人か代役かの判断が本当につきかねる略歴がやはり凄い)RXの真ん前に立った。そう。実際、かなり凄い作戦を立てて実行しているのだ。やはり正体が(略)

ダスマダー大佐「お前の動きは全て最新の怪魔コンピュータによってモニターされ、Input 分析された。」

仮面ライダーBLACK RX「な゛に゛!」

ダスマダー大佐「RXを叩くには、そのエネルギーを叩くべしとなあ。」

確かに着眼点は合っている。

仮面ライダーBLACK RX「しかもお前はガイナジャグラム(一応ボスガン配下の怪魔獣人でモチーフは多分ジャガー。ただしアマゾンライダーが戦ったものとの関係はもちろん不明)との戦いでいやが上でもエネルギーを消耗していた。叩くのは簡単だった!」

その通り! (児玉清談)

と言いたくなるが実は違うのだなあ。もう少し先でわかるのだが、なんとそれをもダスマダー大佐は強かに利用してしまうのだ。まあヒントは以前の話でも出てきたあの能力があるからだ。さてダスマダー大佐は剣を抜きながら、こう言い放った。

ダスマダー大佐「戦略の成功を祝う宴にRX、貴様の首を供える。皇帝陛下もさぞお慶びになるであろう。これで査察官としての私の地位も安泰。いや、それ以上の地位に登ること。RX、覚悟!」

なんと凶悪な事態なのか。RXも黙って見ているはずがなく色々あった後、

仮面ライダーBLACK RXリボルケイン!」

だが出ない! 太陽エネルギーが全くないのだ! 万事休すか?

ダスマダー大佐「無駄だ、RX。お前のエネルギーはもはや尽きたのだ。」

やはりそうか。ダスマダー大佐の突きを喰らって仰向けに倒れる(ここ重要)RX。しかも曇天。太陽の光は弱いなあ、と思った、その時、しっかり太陽が映った! んなバカな!! でもそういう話だから仕方がない!!! やはり仮面ライダーだったか。これで話は見えたかな。

ダスマダー大佐「トドメだ、RX!」

と同時に降り注ぐ太陽光線。なーんと突撃したダスマダー大佐をもたじろがせる爆発(!)が起こり、RXはあっさり(?)復活。だが好事魔多し。なんとこんなことを言ってしまうのだ! (その前にサンバスクを破壊する設備は潜入していた的場響子が弓矢で破壊。霞のジョーと白鳥玲子が何をしたのかは映像で御確認ください)

ダスマダー大佐「どういうことだ、RX! エネルギーを絶ったのに。」

仮面ライダーBLACK RX「キングストーンだ!」

あちゃあ。なんと今回は仮面ライダーBLACK RXが自らの弱点とも言うべきものをペラペラ喋ってしまったのである。それを聞き逃すダスマダー大佐ではないのだが、RXは倒せると思ってしまったのだろう。実際、この後、倒してしまうのだが、とりあえず先へ進もう。

ダスマダー大佐「キングストーン!?」

仮面ライダーBLACK RX「たとえ全てのエネルギーを失ってもキングストーンがある限り俺は蘇る。」

うーむ。まあRXは知らなかったのだろう。ダスマダー大佐のあの能力を。そしてダスマダー大佐の目力はやはり凄い。だがRXが気づくはずがない。

仮面ライダーBLACK RX「何度でも! リボルケイン!」

とまあ、いつもの流れでダスマダー大佐を倒した仮面ライダーBLACK RX。(多分)岡元次郎さんのアクションはカッコいい! とこのネタブログで書くとは思わなかった。なおダスマダーもいつもの刺客(本当はこんな呼ばれ方をされないのだが、そのぐだぐだぶりからそう呼びたくなる。しかも今回は文字通りの噛ませ犬でしかないし。)よりかなり強く、斬られる、というか、刺されるまではかなり善戦し、倒れる時も凄い動きを見せたことを書いておこう。ここからも敢えて倉田プロモーションから起用された松井哲也さんの凄さもわかる場面なのだ。だがRXは気づいていなかった。爆風と共に黒い何かが飛び去ったのを。

そしてまあクライシス帝国の古参の皆さんは単純にダスマダー大佐が倒されたと思い、大喜び。本当に大喜びしているところへ先ほどの黒い何かが飛んできた。クライシス帝国の古参の皆さんは過去の事例からさえ学んでもいないらしい。

hirofumitouhei.hatenadiary.org

それは兎に角、

ダスマダー大佐の声「(高笑いした後)呑気なものだ。地球攻略の無さがお前たちの覇気のなさであることがよくわかった。」

あのう、たしかにそうなのだが、それは言わない方が良い気もする。それは兎に角、ダスマダー大佐は生きていたのだ。しっかり姿を現してこんなことを言った。

ダスマダー大佐「肉を切らせて骨を断つ。RXの内懐に入ることによって私は奴を倒すためのあるものを手に入れた。」

そして手に持つのはCD ROMだろう。本放送当時の最新技術だよ、多分。

ダスマダー大佐「RXの全ての攻撃パターンと機能を改めて怪魔コンピューターによって分析させた。もちろん、あのキングストーンについても、データも含めてだ。今に見ていろ、RX。お前の首は必ずこの私はとる!」

うわー。もはや仮面ライダーBLACK RXの敗北…はしないはずだが、かなりRXが苦戦することを予感させたまま次回へと続く。とはいうものの次回のタイトルは…