フィクションなどから拾う情報処理用語? その93 検知(翔べ! 必殺うらごろし)

翔べ! 必殺うらごろし 第19話 「童(わらべ)が近づくと殺人者(ころし)が判る」(脚本:石川孝人、監督:原田雄一 (C) 松竹)より

 

なんと、この話自体がネタであった。題名通りの少年芳平こと芳坊(松本正樹)が悪人を霊感で言い当ててしまうのだ。なお、正十は芳坊が先生、若、おばさんの3人も「人殺し」と叫ぶのをみて、その能力をしっかりテスト。だが芳坊に面通しさせれば即座に悪人がわかるので、芳坊自体でテストすれば良いのがわかる。なお正十自身も小悪党とバレル始末。まあ大筋はある程度見当がつくかもしれないねえ。一応、便利なこのサイトから引用しておこう。

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第19話「童が近づくと殺人者が判る」1979.4.13

 父の死をきっかけに霊感を持つ少年、能力は殺人者を言い当てること。怪しく緑に光る彼の目は、父を殺した悪党を過たず見抜く。

ロケ地
・漆ヶ原代官所大覚寺明智門。
・おねむが居眠りの池端、大覚寺大沢池畔。
・芳坊と遊ぶおねむ、金戒光明寺石段(正十が来て江戸で大儲け等と持ちかけ腕を噛まれる)。
・芳坊の母の回想、最後に亭主を見た水辺、桂川畔か広沢池か。
・権三の死体が代官所から運び出されるのを見る正十、大覚寺御殿川の中。
・役人に権三の十手を見せ誘き出す正十、走って逃げる橋は参道石橋。追った侍がおばさんに仕置されるのは御室霊場大窪寺裏手・宝筐印塔脇。
・まだ欲をかいている正十に芳坊の霊感はもう無くなっていると告げる若、金戒光明寺三門下。
・ナレーションに大内辻堂とボタ山のバンク映像。
*芳坊を見て欲をかく正十が大笑い、見た途端「ステキな子、うちのセンセとは大違い」。力を確かめるのに先生たちを見せるし←この際の言い草「折り紙つきの殺し屋だもんね」。「あれを江戸に連れて行けば大儲け間違いなし大岡越前も真っ青」の呟きも。
*おばさんの仕置/正十を追ってきた侍、おばさんが石仏に前垂れ掛けている所に来て声を掛けられる「お侍さん、折れてる十手渡してくれって頼まれたよ(刺す)この十手、タダじゃあげられないよ、お前さんと引換えさ(ずぶずぶと刺して抜く)同じ人殺しでもお前さんと一緒にされちゃたまらないよ」。

被害者はなんと次の通り。なお芳平(松本正樹)は悪党全員をウルトラアイ(アラシ隊員)もとい透視能力(モロボシ・ダン?)もとい霊感で見抜いてしまった。

  • 目明し 権三(戸浦六宏):芳平のオジ
  • お民(片山真由美):芳平の母
  • 芳平(松本正樹):本人
  • 権八(山本弘):芳平の父

戸浦六宏が被害者とはねえ。かなりの変化球だ。権八と権三が殺される。と言うわけでのぼる太陽の光を浴びた先生達が魂を鎮めるために行なう殺しの内訳は次の通り。

  • 重岡(小美野欣二):若(散々ぶん殴られた後、高く放り上げられて屋根の上から落ちて死ぬ)
  • 沖原 (大木正司):おばさん(正十が囮役)
  • 代官 大野(浜田寅彦):先生

やはりおばさんが恐い。本当に呆気に取られたまま、相手が死ぬのだから。

なお、おねむは冒頭に出てきました。と思ったら、終盤にも登場。芳坊の霊感がなくなったことが若とおねむと屈託なく遊んでいる様子からテストされると言うオチで正ちゃん、がっかりするのであった。

さて正確には「検知」がテーマのような気がしたが、もはや後戻りはできないので、初回で市原悦子さんの想定外の演技を観た山内久司プロデューサー同様、このまま押し通…そうと思ったけれど「検知」に変更した。