フィクションなどから拾う情報処理用語? その160 報奨金?(必殺仕置屋稼業)

必殺仕置屋稼業 第7話 「一筆啓上 邪心が見えた」(脚本:村尾昭、監督:蔵原惟繕 (C) 松竹)より

さて紆余曲折の末、仕置屋は仕置を遂行。まず印玄が矢之助(河原崎次郎)を屋根の上に連れ出し

印玄「逝け!」

と背中を押すとなんと屋根の下にはおちか(入江若葉)がおり、思わずこう言った。

おちか「止まって! 止まって!」

だがいつも通り、おちかの目の前で矢之助は屋根の上から落ちて死亡。恐ろしくなったおちかは戻り、そこへ堀内以蔵(今井健二)が現れ、さらには中村主水は悪知恵を使って市松を連れ出す事にも成功。おちかは市松が仕置し、主水は堀内以蔵を仕置することに成功した。

さてその残務処理を終えた主水は与力 村野様に報告。

村野「じゃあ、堀内はおちかを手籠にしようとして刺されたのか。」
中村主水「残念ながらそのようでございます。」
村野「(即座に)南町の面汚しだ。この江戸に仕置屋稼業があるなどと世迷言を申しおって。」

主水の目論見通りに事は運んだ。表稼業では昼行灯を装っているが実は策士なのである。そして主水は続けた。

中村主水「死体は内々に処分いたしました。誰も気が付いておりません。それに事情を知っておる者は私が硬く口止めをしておきました。」
村野「うん。」

まあ、ウソは一言もついてはいない。与力 村野は喜んだ。

村野「しかし、よくやった。お前にしては上出来だ。」
中村主水中村主水でございます。」
村野「これはな、金一封の褒美金に値するぞ。」

もちろん主水は喜んだ。

中村主水「(思わず笑顔になり)ありがとうございます!」

ところが

村野「だが日頃の成績が悪過ぎる。よって全て帳消しだ!」

大いに悔しがる主水であった。