要員配置(新・必殺仕置人)
新・必殺仕置人 第5話 「王手無用」(脚本:安倍徹郎、監督:工藤栄一 (C) 松竹)より
さて寅の会。
吉蔵「この度の頼み両は50両。なお、これには付句が3句ございます。では
三番に直参風の兵庫かなあ。」
当然、旗本の疋田兵庫(菅貫太郎)が相手。これと前後するが、初津(横山リエ)という将棋指しが殺され、師匠の伊藤宗看(伊藤果)が死体を引き取りに来て中村主水がうっかり粗略に扱って後で酷い目に遭う事件があった。中村主水は目明し 金次(小島三児)とともに事件を是が非でも解決しなければならなくなった。旗本と聞いて尻込みする者が多い中、やはりこの男は興味を示した。
念仏の鉄「面白そうじゃないですか。やりがいがありますよ。」
というわけで最終的には念仏の鉄が落札した。
さて正八の絵草紙屋の地下室に集まった一同。あれ、誰かいませんよ。
正八「きたよ。」
念仏の鉄「よーし、揃った、揃った。」
おてい「八丁堀、未だだよ。」
念仏の鉄「いや、ありゃはずす。」
驚く巳代松は
巳代松「外す?」
念仏の鉄「うん。」
そして説明を始めた。
念仏の鉄「今度の殺しの相手は三番町の旗本で疋田兵庫という男だ。他にその仲間が3人。」
ニヤける鉄は楽しそう。
念仏の鉄「生憎と八丁堀はその男を追いかけ回している。役所の表の仕事でな。」
というわけで
おてい「じゃ、何。八丁堀が上げちまったら、こっちの仕事はお釈迦なの?」
念仏の鉄「だから奴を出し抜くんだよ。入れると銭にならねえ。」
巳代松「怒るぜ、奴が知ったら。」
念仏の鉄「ああ、ほっとけ、ほっとけ。あの野郎が二足の草鞋を履く以上、これからも起こることだ。」
果たして念仏の鉄の目論見通りに行くのかどうか、ここからが見ものである。