翻訳(必殺仕置人)

必殺仕置人 第12話 「女ひとりの地獄旅」(脚本:松田司(山内久司)、監督:工藤栄一 (C) 松竹)より

今は欧米人との交流も盛んなので英語がよく使われるが、それ以前は中国との交流が盛んであった。国語の授業で漢文を習うのはその名残のようなものである。

さて本題。便利なこのサイトからあらすじを引用しよう。

agua.jpn.org

第12話「女ひとりの地獄旅」1973.7.7

 大陸から日本に流れ着いた李一族は畠山藩に優遇され焼き物を生業としていたが、藩主が老中候補になったことから鎖国令違反の一族の存在がヤバくなり皆殺しに遭う。ただ一人禍を逃れた娘は江戸に出て夜鷹となり半次がこれに岡惚れ。そのうち畠山藩の者に見つかり娘・李麗花は追われることに。事情を知った仕置人たちは麗花の所持していた竜造寺焼の香炉を売り仕置料とする。仕置の手立ては隣藩と仲が悪いことを利用し主水が煽り立ててお国入りの際騒動を起こしそこを狙うというもの。情勢を察知し間道を少数の供とゆく畠山弾正を遠征した鉄たちが仕置。麗花に仇をとらせてやるが生き残りの家臣の刃を背に受け彼女は落命。

ロケ地
・李一族の村、酵素
・畠山藩邸、大覚寺明智門。
・李一族が難破し流れ着く畠山領の海浜、琵琶湖(巌の形状、海津大崎長命寺山あたりか)。
・早馬が行く街道、主水の仕事だという鉄、北嵯峨農地か。
・松平領を通る畠山弾正の駕籠(中はカラ)が松平の刺客団に襲撃される道、酵素。間道で鉄らに襲われた弾正が一人逃げ込み仕置される野原も酵素。麗花の荼毘も同じ。今回酵素が三つの設定で出てくるが微妙にアングル等を変えてある。

さて今回はおひろめの半次(秋野太作)が主役のような話である。彼が知り合ったのが李麗花(佐野厚子)である。半次はぞっこんで彼女と所帯を持とうと張り切っていたが、彼女は口をきこうとしなかった。だが彼女は何故か畠山弾正少弼(前田吟)の屋敷を覗き込んでいた。それに半次も気がついたが弾正の家来の東山勘三(五味龍太郎)なども気がついてしまったから、さあ大変。半次は追われ、咄嗟に錠の家に潜り込んで難を逃れたが、半次と錠の顔が家来にバレてしまった。運の良いことに、中村主水は畠山藩に出入りしていたため、探索を命じられた。主水は話を握りつぶして鉄達に通報。夜鷹は鉄の家に匿われていたが、うっかり口を聞いて清国の言葉を話してしまった。ピンときた鉄は紙と墨と硯を用意。夜鷹が書いた漢文を元僧侶の鉄が翻訳。事情を全て把握した。

仕置料は夜鷹こと李麗花が持っていた香炉を半次が売って200両を調達。それでも渋る鉄だったが主水が作戦を考え出した事により、仕置を行なうことを決意した。主水は江戸に残って畠山藩、および畠山藩と揉めている隣藩の松平家双方にある事ない事吹聴して騒動を煽り立てる役回り。鉄、錠、おきん、そして半次は李麗花も連れて仕置に出かけるのであった。詳細は映像でご確認を。

なお「必殺仕置人」の次作「助け人走る」では秋野太作と佐野厚子が恋人同士の役でレギュラー入りする事も付け加えておこう。