欠勤(あまちゃん)
あまちゃん 第6週「おらのじっちゃん、大暴れ」第34話(脚本:宮藤官九郎、演出:吉田照幸 (C) NHK)より
帰宅した足立功(平泉成)は種市浩一(福士蒼汰)の存在を知った足立ヒロシ(小池徹平)が
天野夏のナレーション「ストーブさんに逆戻り。」
のを目の当たりにしてしまった。
足立功「おいおい。未だストーブの季節じゃないだろう。」
だがヒロシは無言で微動だにしない。
足立功「仕事どうした、ヒロシ。」
母(八木亜希子)は
足立よしえ「そっとしておいてあげて。」
ととりなした。
さて昼間にリアスで一騒動あった(何故か斉藤由貴の「卒業」の歌詞が出てこず、本人が歌う姿が映った)後、種市浩一(福士蒼汰)と足立ユイ(橋本愛)が出会ってしまったのだが、これは多分、後の伏線。とりあえず先へ進もう。
夜になり、大向大吉(杉本哲太)、吉田正義(荒川良々)、菅原保(吹越満)、そして小田勉(塩見三省)がカウンターに座っていると、そこへ功がやってきた。
足立功「あ、菅原君。倅が無断欠勤しちゃって本当に申し訳ない。」
功は頭を深々と下げたが
菅原保「あ、いえいえ。原因ははっきりしてますから。」
驚く父功。
足立功「え、そうなの?」
大向大吉「聞いてないですか。失恋したんです。」
それを聞き
足立功「失恋? 情けない。大の男が女に振られて仕事に穴をあけるとは。」
この後、なぜか
足立功「諸君には本当にご迷惑をおかけして、」
と言いながら正座した。驚いた保、正義、大吉は思わず立ち上がった。そして
足立功「すいません。」
で何をするのかと思ったら何かを拾い上げて
足立功「あった。いや、こないだ来た時にね、携帯のストラップを落としちゃって。あった、あった。」
立っていた3人は振り返ってこう話し始めた。
菅原保「土下座するのかと思った。」
吉田正義「でしょうね。土下座のタイミングですよね。」
そして大吉は振り返り
大向大吉「わざわざそのために来たんですか?」
と尋ねたが
天野春子「私が呼んだんです。」
大向大吉「春ちゃんが?」
そして春子はこう告げた。
天野春子「あんた達、もう帰って。」
この後、春子は勉さんも含めた客全員を追い出して、「これ」すなわちテレビ出演の話を功と始めたのだが、勉さん以外の全員、しっかり聞き耳を外で立てていたのだった。