デジタルタトゥー(暗闇仕留人)

暗闇仕留人 第10話 「地獄にて候」(脚本:石川孝人、監督:松野宏軌 (C) 松竹)より

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第10話「地獄にて候」1974.8.31

 地獄絵の入墨ある女を好事家に斡旋する座頭あり、ヤサの二階には彫師を飼っている。妙心尼のもとにいた若い尼僧が毒牙にかかり果てたことから事件が発覚、その尼僧と遊んだ客が脅され娘をさらわれ、身代金のトラブルから刺されるにおよび仕留人たちは動き出す。

 ロケ地、春香尼がさらわれる祠、大覚寺五社明神・有栖川畔の小祠。北町奉行所、京都御所管理事務所北門。春香尼の死体が上がる神田川桂川松尾橋付近汀。手がかりを求め屋形船を見て歩く半次とおきん、大沢池西岸に係留。座頭の手下の駕籠かきを水に落す主水、有栖川通用門前の橋。彫師を始末してきた大吉を待っている貢と主水、大沢池木戸。
*拉致され墨を入れられる美濃屋の娘に片桐夕子。

あらすじは上記の通り。今まで全く気がついていなかったが、後に東映の特撮番組に出演した人が何人か出演している。

さて春香尼(後にコンドールマンに出演する一の瀬玲奈)が按摩の玄沢(大木実)に誘拐される事件が発生。その後、神田川土左衛門として浮かんだ。その背中には地獄彫が刺青として彫られていた。さらに春香尼は舌を噛んで死んでいた。

実は玄沢は春香尼の背中に刺青を彫らせ、美濃屋の久兵衛(梅津栄)に紹介する売春を行なわせていた。彼女はそれを苦にして舌を噛んで死んだのだ。さらに玄沢は目が見えないふりをしていた。

さて久兵衛の娘おその(片桐夕子)は使用人のおひさ(後に宇宙刑事シャリバンに出演する吉岡ひとみ)と共に糸井貢を贔屓にしていた。貢は出番前にご祝儀5両をおそのから受け取ったのだが、その帰り道におそのは玄沢に攫われてしまった。彫り師の夢幻(梵天太郎)がまた地獄彫りを彫りたいと言い出したからだ。当然おそのは嫌がったのだが玄沢が久兵衛の悪事の話をしたので最終的には仕方なく受け入れた。

さて貢は御祝儀が5両であるとあやから指摘され、美濃屋へ返しに行った。その貢が見たのは身代金のトラブルで刺されて瀕死の久兵衛だった。貢は久兵衛からも頼まれたので仕留人は始動した。

貢は玄沢と配下の駕籠かきを尾行。貢に気がついた玄沢に貢は襲いかかった。玄沢は強敵だったがなんとか倒した。だが貢の表情はいつも通り迷いが見える複雑なものだった。

駕籠かきは主水が川に叩き落とした。そして玄沢を始末したのは村雨の大吉。大吉は待っていた主水と貢と合流。その後、3人は散るのであった。