休暇(あまちゃん)

あまちゃん 第9週「おらの大失恋」第49話(脚本:宮藤官九郎、演出:西村武五郎 (C) NHK)より

ボーっと再放送を観ている間に話は進み、天野アキ(のん)は種市浩一(福士蒼汰)に告白したが失恋。なんと種市は足立ユイ(橋本愛)と「つきあっている」とまで言われてしまった。真実は微妙に違うようなのだが、兎に角、アキはショックを受け、「E.T.かよ(花巻珠子(伊勢志摩)談)」という事件を起こして「この日の水温7℃」の海水に浸かってしまったのと心労とが重なり、学校を休んでしまった。それがきっかけで、色々な事が起きたので順に列挙しよう。

まずユイは大吉(杉本哲太)からアキが「海に落ちた」ことを聞いてしまった。

その後、リアスでは

熊谷美寿々(美保純)「(レモンティーにつけるレモンを手に持ち)失恋かあ。甘酸っぺえなあ。私なんかもう毎日失恋したーい。(と言いながら水口琢磨(松田龍平)の方を見る)」
水口琢磨「そうですか。」

店番は美寿々と春子(小泉今日子)だったが、春子は早退。

天野春子「くれぐれもみんなには(アキの失恋は)これ(内緒)だよ。」

勉さんは頷いたのだが、そこへ入ってきたのは足立ヒロシ。開口一番

足立ヒロシ「アキちゃん、振られたって、本当ですか?」

それを聞き

天野春子「早えなあ。」
熊谷美寿々「しかも嬉しそう。誰から聞いたの?」
足立ヒロシ「大吉さんから一斉メールで。」

人の口には戸は建てられないものだねえ。というわけで色々な人に情報が伝わってしまった。まず海女クラブでは

花巻珠子「James Brownか? (皆、ポカーンとした後)ま、たとえツッコミだ。わがる奴だけわがれば良い。」

この後、解説が入ったが私にはわからなかった。

長内かつ枝(木野花)「しかし、あの種市ってわらす(童)はよう、今どき珍しい好青年だと思ったが、とんだ狸だなあ。」
今野弥生(渡辺えり)「(網の一部を両手で引っ張りながら)締めてやんねえとなあ。」

そして北三陸駅待合室でユイが種市を「しめてます(吉田正義(荒川良々)談)」様子を大吉と美寿々が立ち聞き。ユイはアキが学校を休んだ理由を種市に問い詰めていた。種市は軽く考えていたのだが。その最中に正義は通りかかってしまったので

吉田正義「すいません。ごゆっくりどうぞ。」

そしてリアスの中に入った。大吉と美寿々は女同士の友情だと考えていたが違う意見の持ち主が二人いた。

一人はユイの兄の足立ヒロシ。

足立ヒロシ「そんな友達思いじゃないですよ、あいつ。」

そしてもう一人は、「ユイちゃんはいい子だよ。」と言った勉さん(塩見三省)の弟子の水口琢磨

水口琢磨「僕も足立さんと同意見だなあ。芸能界目指すような子は他人のためになるとか、そういう無駄なカロリー使わないと思いますよ。」

なお水口は既にユイとは会話を交わしている。

ユイと種市のやりとりが続いた。ユイは「まだつきあっていない」と言った。1週間後からつきあうつもりだったらしい。その修羅場の最中に通りがかり

吉田正義「すいませんでした。」

ユイが去った後、今度はヒロシが種市に声をかけた。

足立ヒロシ「マネージャーとして、いや、ファン第1号として、いや、一人の男として、いや、やっぱり、マネージャーとして言わせてもらいたい。」

この言葉だけで邪心が透けて見えるねえ。

足立ヒロシ「アキちゃん、泣かせるようなことはすんじゃねえ。」

だが

種市浩一「兄さん、関係ないでしょう。」

やはり完敗したヒロシであった。

なおこの日の週末は「潮騒のメモリーズ」が乗るお座敷列車の運転を控えていたのであった。