詐欺(助け人走る)

『助け人走る』第26話『凶運大見料』(脚本:猪又憲吾、監督:松野宏軌)より。苦し紛れにつけたタイトルだが、客を騙して吸い上げる手口である。

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第26話 凶運大見料 1974.4.13

 運命に翻弄されるか弱い女たち、縋った易者はもっともらしく巳年四月生まれの男となら幸せになれる、脅迫者に金を払い続けないといけないなどと見立てる。これがワルのゴロツキと組んでの大騙り、近しい者を殺され自身は売り飛ばされ不幸のどん底に落とされる女たち、境涯を救うことはできなかった助け人たち、怒りの鉄槌を下し恨みの筋は果たされる。

 ロケ地、易者・慶雲堂が店を開く根津権現、わら天神参道(遠景は六勝大神)。文さんがまとめ屋の安を峰打ちし辻斬り芝居(ヤサを突き止めるため)は桂川松尾橋下右岸堤。妻を受け取りに行って殺された多吉の死体が上がる河原、桂川松尾橋付近汀。龍が安を脳天逆落としで始末、わら天神本殿と綾杉明神の境(南望、遠景に舞殿)。文さんが巳之介を始末の林、下鴨神社河合社裏~林間。
*相変わらず文さんたちにはお上の目が光る。早々に見つけ出した巳之介宅では寸前に町方が来て阻まれ、文さん宅に物売りを装って入ってきた暗殺者を追おうとしても岡っ引。緊張状態のなか、ピリピリして文さんはほとんど笑顔を見せない。*今回の仕掛けは白昼、平内さんと龍は人ごみの境内で堂々と殺る。

あらすじは上記の通り。

さて配役はこうなっている。

  • 慶雲堂 - 芦屋雁之助
    標的。易者。と言っても江戸時代なので占いセンサーは持っていないので筮竹などで占う、わかっているとは思うが。占いを頼みに来た客に「巳年四月生まれの男となら幸せになれる」と告げ、(仲間の)己之介と出会うように仕向ける。最終的には平内に白昼堂々とぶっ殺される。
  • 多吉 - 前田吟
    被害者。おきぬの夫。最終的にはおきぬと引き換えに店を安に売り渡された上に殺される。
  • おきぬ - 日色ともゑ
    被害者。火事場で文十郎と遭遇して知り合う。最終的には女衒に売り渡された模様。
  • 己之介 - 早川保
    標的。おきぬを強請る。その様子を偶々、文十郎と平内が目撃。岩三の使いと称している。慶雲堂とつるみ、女からお金を吸い上げた挙句に女衒に女を売ってしまう。最終的には文十郎に刺し殺される。
  • 安 - 梅野泰靖
    標的。まとめ屋。店を売る算段をつける。文十郎が峰打ちして倒れたところを油紙の利吉に助け起こされて気を許し、それがきっかけで文十郎が己之介と接近する事に一度は成功するが町方が通りかかって難を逃れる。慶雲堂の死を知った直後に走っているところを龍に捕まり、白昼堂々と殺される。
  • おそで - 京春上
    頼み人。油紙の利吉と文十郎に己之介殺しを依頼する。
  • 岩三 - 浜伸二
    おきぬの元夫。三年間一緒に暮らした過去がある。大火事以来、おきぬは彼と会っていなかったが、実はその直後に死んでいて、利吉がそれを確かめていた。
  • 喜助 - 市川男女之助
    おそでの祖父。己之介とおそでの交際に反対。最終的には己之介に刺し殺される。

なお関國麿もクレジットされているが、おそらくきくち英一や遠矢孝信が所属していたJFAにいた人だと思う。

相変わらず文十郎は編笠を被り、平内は賭場を渡り歩いている。文十郎の家には弓坂の庄八(今回は伊吹剛)が張り付いている。しのは登場するが特に助け人としての仕事はしていない。今回、お吉は登場しないが、次回は(以下省略)