『助け人走る』第29話『地獄大搾取』(脚本:國弘威雄、監督:工藤栄一)より。
第29話 地獄大搾取 1974.5.4
遠い国から連れて来られた人夫たちは、地獄のタコ部屋に押し込まれ連日の苛酷な労働に狩りだされるが、彼らを追い使う親方は作事奉行とつるみ入費をごまかし私腹を肥やす悪党だった。
依頼は、その中にいるかもしれない夫を探してくれとの女房からのもの。利吉は依頼者の国を聞き、もしや五つの頃生き別れた兄がとの望みを抱きのめりこんでゆく。はじめ情による道楽仕事はタコの共食いと渋る平内さんたちだが、しっかりバックアップしてくれているのだった。ロケ地、出羽出身の人夫の土左ヱ門があがる汀、広沢池東岸。これについて詮議を求めるが却下され出てくる夫探しの女、北町門前に京都御所管理事務所北門。タコ部屋から逃げるシーンの荒地、天神川に地質似るも確証なし。
*工藤栄一監督のスピード感溢れる一作、逃げ回るシーンや雑踏のくだりのカメラワークが見もの。タコ部屋で逃がし屋によるプチ大脱走が見られるのも楽しい。*龍の今回の技は逆落としのほか、必殺怪力系名技・人体二つ折りの「腰骨はずし」。
あらすじは上記の通り。油紙の利吉が実質的な主役である。
配役は次の通り。
- 脇田重四郎 - 西本裕行
標的。人足部屋一味とグル。文十郎に兜割で刺される。 - ふさ - 八木孝子
頼み人。彼女の夫を探すのが今回の頼み、利吉と同じ出羽の本荘日吉村の出身。利吉は5歳の頃、人買いに売られた過去があり、利吉の実の兄(二つ違い)の可能性もある。だが利吉は兄の顔も名前も思い出せない状態であった。彼女の夫には弟がいる事がわかるのだが、利吉は弟だとは言わず、そのまま立ち去らせるのだった。 - 駒吉 - 田口精一
標的。龍に倒される。 - 浅太郎 - 大林丈史
標的。龍に倒される。 - 鉄五郎 - 江幡高志
標的。人足部屋の一味。龍に人体二つ折りにされる。 - 旦那 - 汐路章
標的。利吉を「面白い人」と言って絡む旦那、男色の気があるらしく見える。人足こやの一味。最終的には龍にプロレス技で投げられて倒される。 - 仙太 - 二瓶秀雄
- 老人 - 如月寛多
- 辰 - 唐沢民賢
人足の一人。人足部屋に潜り込んでは脱出を繰り返して強かに儲ける。利吉を手助けする役回り。 - はな - 一の瀬玲奈
被害者。人足部屋でこき使われている女郎。 - 伊三郎 - 玉生司郎
- 万蔵 - 多賀勝
- 加平 - 出水憲司
- さき - 金子勝美
- 信助 - 松尾勝人
流石にタコ部屋燈籠をした事などないが、過重労働は本当に悲惨である。なお平内は商人をブッ刺している。お吉は登場しない。