元同業者(助け人走る)

『助け人走る』第30話『貸金大仕掛』(脚本:松原佳成、監督:工藤栄一)より。

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第30話 貸金大仕掛 1974.5.11

 足を洗った元錠前切りの老爺のもとに、昔の仲間から依頼が来る。
人助けとたばかられ盗みに手を貸してしまった老爺は翌朝邪魔とばかりにあっさり消され、彼からもしもの時にはと孫娘への品と金を預かっていた助け人たちは孫娘の嘆きと怒りを無視し得ず唐津屋一味に仕掛けることとなる。

 ロケ地、唐津屋が融資した金をまんまと盗み出す松崎藩邸、大覚寺明智門。祖父の死に茫然と水辺に佇む孫娘、嵐山公園中州堰堤脇。松崎藩から帰る唐津屋を藩士が襲撃、大覚寺五社明神(文さんと龍は祠の後ろに隠れて見ている)。

あらすじは上記の通り。

  • 辰五郎 - 島田正吾
    頼み人。「足を洗った元錠前切りの老爺」で清兵衛とは知り合い。平内の長屋に住みこんでしまったため、最初に平内と関わりを持つのだが、頼みは昔の伝手を頼ってのもの。何かあった時に孫に渡してくれと利吉に金と簪を託すが、最終的には殺されてしまう。
  • おみよ - 池波志乃
    頼み人。辰五郎の孫娘。辰五郎の過去は知らない。辰五郎殺害後、辰五郎が清兵衛の屋敷を訪れた理由を尋ねる。龍に真相を告げられ、号泣。
  • 唐津屋重兵衛 - 清水彰
    標的。松崎藩に金を貸しているが、辰五郎に松崎藩からの盗みの片棒を担がせる。文十郎に兜割で刺し殺される。
  • 斎藤頼母 - 田中春男
    被害者。松崎藩の家老。
  • 格三 - 原口剛
    標的。唐津屋の番頭で侍崩れ。襲ってきた(おそらく)松崎藩藩士二名を返り討ちにした。龍でさえも恐れ慄く腕前だった。最終的には文十郎に刺し殺されたのだと思う。
  • お春 - 近江輝子
    唐津屋の女将。格三と出会い茶屋へ行こうとしているところ、唐津屋を誘き寄せるために助け人に誘拐される。
  • 伝次 - 御影伸介
    標的。唐津屋の手代。平内に刺し殺されたのだと思う。
  • 長作 - 東大路昌弘
    標的。唐津屋の手代。文十郎に刺し殺されたのだと思う。
  • 大家 - 日高久
  • 瓦版屋 - 松尾勝人

龍は出演しているのだが殺しは行なっていない。更に非情な発言をするのだが、これは彼の若さと熱さの裏返しで、もしかしたら後の市松のモデルにもなった気がした。激昂した平内が龍をぶん殴る場面もある。また龍が普段は寺で寝泊まりしている事もさりげなく描かれた。お吉は登場しないが、次回は登場するようである。また珍しく清兵衛の屋敷に助け人の面々が集まる。それから殺しの場面は凝っていて、普段使われる曲ではなくて主題歌が流れたかと思ったら、殺しのテーマが加工もされずに使われたりするのだ。