オープンソースカンファレンス2010しまね訪問記

本日、松江で開催されたオープンソースカンファレンス2010Shimaneへ行って参りました。とは言ってもまだ自宅にはたどり着いておりません。岡山のホテルでこれを書いております。


会場は松江駅すぐそばの松江テルサでした。ここの別館の2階に松江オープンソースラボが開設されており、その関係もあってここになったようです。他の地方から来る人にとってとても至便な場所でした。私は前夜に東京をサンライズ出雲で出発し、松江に来て参加しました。


聴講したのは次の4つです。

  1. ・アジアにおけるオープンソース活用
  2. OSSを活用した実践的情報技術教育の実施と評価
  3. ・お使いのオフィスソフトは新常用漢字に対応してますか〜今こそ、OpenOffice.orgへ乗り換えよう
  4. ・Matue.rbの勉強会

技術的な内容よりは Open Source Software の使用状況を知ることに主眼を置いたのでこの選択となりました。


全般を通しての感想です。Ustream で中継が行われた4階大会議室は盛況でした。Twitter上でも大会議室で行われた発表で盛り上がっていました。Ustream中継は成功だったと思います。しかし、同じ4階の中会議室で行われた発表は閑散としていました。中会議室は大会議室より奥にあり分かりにくかったこともあるかもしれません。あと、大会議室冒頭で行われた発表「アジアにおけるオープンソース活用」が延びてしまい、そのために大会議室で行われた発表は時間をずらさざるを得なくなり、他の会場の入りにも影響を与えたことは否めません。その点が残念でした。


個人的に思ったことは、Open Source Software を普及させるのはソフトの開発に力を入れるだけではダメで、Open Source Software を運用したり、保守したり、使ったりすることなどにも力を入れなくてはならないということです。私は元々は研究分野から今の仕事をはじめ、現在は運用する側に回って仕事をしています。どうも今は運用面がおざなりになっているような気がするのです。新機能を作るのは楽しいことですが、ソフトウェアの開発の根本にあるのは、「お客様が○○するのに役立つ機能を実現すること」なのです。偏見かもしれませんが、Open Source Software のコミュニティの人達はその点を忘れて「××というソフトは素晴らしいんだ」と言い過ぎのような気がします。Open Source Software を使っている人と使っていない人との交流がもっと必要なのではないかと思いました。


私が20代だった1990年代は Open Source Software しかなかった気がするので Open Source の考えは大いに理解できるのです。でもなんで Open Source でないソフトウェアが幅をきかせるようになってしまったんでしょうねえ。私はその状況が本当に残念でなりません。Open Source Software を普及させる鍵はそこにあるような気がしています。