データ圧縮(影の軍団IV)

ボーッと生きている間に時が過ぎ、このブログも記事を書かないうちに3ヶ月近くが過ぎてしまった。東映YouTube時代劇では『影の軍団IV』の『金曜時代劇』枠での配信が2023年12月1日に終わり、2023年12月15日から『影の軍団 幕末編』の配信が始まった。最終回の第27話配信時はX(旧Twitter)などでも盛り上がったのだ。『影の軍団IV』最終話を観てJACに入る事を決めたと中川素州さんはXに投稿していた。つい最近も伊原剛志さんが澄川真琴さんが投稿した当時の写真を見つけて感想を述べたりしていた。

だが、YouTube配信時、公開されていた第1話と第27話は「60分枠」であった。制作局の関西テレビ、および、同時ネットしていた放送局では両話とも本放送時は「90分スペシャル」だったのである。なので本来は「90分スペシャル」のものを公開して欲しかったのだが、そうはならなかった。その理由は明確には知らないが、そもそも何故「60分枠」のものが存在するのだろうか?

よく言われるのは「再放送のため」と言う理由だが、それは多分、結果的にそうなったのだと思う。おそらく遅れネットしている放送局の編成上の理由だと思う。

私は関東地方に住んでいたので全キー局の番組をほぼ全て(『仮面ライダースーパー1』のジンドグマ編はTBSの冷遇(意見には個人差があります)により毎週土曜日午前7時(!)から放送という時差ネットだったが当時は時差ネットだとは全く気づかなかった)同時ネットで観る事ができたのだが、関東地方以外はそうではなかった。関東地方では日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日テレビ東京の5つのキー局があるのだが、他の府県で5つ放送局が揃っているわけではない。必然的に、一つの放送局で複数のキー局の番組をネットする場合が多々あり、同時ネットされない府県も存在したのである。以下の県が遅れネットになっていた。中にはフジテレビ系列でありながら遅れネットを行なっていた放送局も存在する。

遅れネットの場合、60分の枠をなんとか確保して放送していると思われる。なので「90分スペシャル」を90分の枠に拡大して放送するのは困難だったのではないだろうか。特に大分県と宮崎県は当時は地上波民放が2局しかなかった。調整が大変なのは明白である。だが「90分スペシャル」となった話を抜いて放送するわけにも行かない。それが「60分枠」のものが作られた理由なのであろう。

さて圧縮のアルゴリズム自体は以前取り上げたので、こちらを参考にして欲しい。

hirofumitouhei.hatenadiary.org

余談だがいわゆる平成ライダーテレビ朝日が制作局になっているが、結果的にはそうなってよかったのではないかと思う。仮面ライダーアマゾン本放送時までは関東地方ではNET、今のテレビ朝日で放送されていた。NETは仮面ライダーの再放送も熱心に行なっていた。TBSは仮面ライダーシリーズをごくわずかしか再放送しなかったのである。