オールスターゲーム2011 第3戦での東北楽天ゴールデンイーグルス嶋基宏捕手の言葉

今日は仙台のクリネックススタジアム宮城マツダオールスターゲーム2011 第3戦が行なわれました。試合開始前に東北楽天ゴールデンイーグルス嶋基宏捕手が次の言葉をのべておりました。それを紹介します。

あの大震災からたったの1ヶ月半でここKスタ宮城で試合が出来た事、そして今日ここで「マツダオールスターゲーム」を開催できた事、改めて「ヒトの力」はスゴイ! と感じました。


いろいろな方々のご協力、思いがあって本日ここ仙台、東北の地でオールスターを開催する事ができました。


被災地への支援をして頂いた日本中、そして世界中の方々、本当にありがとうございます。東北を代表して御礼を申し上げます


3月11日、信じられない大災害が起こり、正直野球どころではないと思いました。


今、仙台の市街地には元の生活、日常が徐々に戻ってきましたが、まだまだ復興には時間が掛かります。


スタンドの高いところにいらっしゃる方、バックスクリーン後方、海の方をご覧下さい。


ここからわずか数キロしか離れていない沿岸部では、まだまだ助けを必要としている方々が多くいます。


先日、遠征へ行くために、仙台空港へ向かう途中、青々とした光景が見えました。


4月7日に僕たちが初めて仙台に戻ってきた時に比べると、一見明るい景色に見えましたが、よく見るとそれは田んぼや畑に無造作に広がっている雑草でした。


それが意味する事を考えると、やりきれない気持ちになりました。


しかし、生かされている僕たちは前を向いて自分の人生を切り拓いていく使命があります。
「ヒトの力」はこんなものではないはずです。


僕たち野球選手の使命は、野球の魅力や、そこから生まれるドラマを通じて「ヒトの生きるチカラ」に貢献する事だと思います。


ここKスタ宮城の開幕戦で、僕は「誰かのために闘える人間は強い!」と言いました。ここにいる選手たちは皆「誰か」のために闘っています。


日本中に感動して頂けるようなプレー、そしてプレーする僕たちも感動できるような戦いを後半戦繰り広げていきます。


一緒に感動を分かちあい、熱くなり「ヒトの力」を信じて、明日からまた一緒に前を向いて歩いていきましょう。


きっと「できるはず」です。


本日は存分に、この「マツダオールスターゲーム2011」を楽しんでいってください。

おそらく、何度も推敲したに違いありません。私は前日に女川や仙石線沿線を回ってきましたが、被災地の状況は凄まじいものでした。特に女川は津波の被害が甚大でした。女川駅があった場所は特定不能石巻線代行バスは高台にある陸上競技場前から発着しています。東日本大震災から4ヶ月以上経ってもこの状態なのです。私達は東北や関東の被災地のことを忘れてはいけません。


でも、だからといって、泣いてばかりもいられません。嶋捕手の言う通り、道を切り拓いて前へ進んで行こうではないですか。