Open Source Small Conference 2011 Aizu 訪問記

2011年9月3日(土)に会津大学で開催された Open Source Small Conference 2011 Aizuへ行って参りました。Open Source Conference の流れを組んでいる行事ではありますが、それよりも小規模な行事を増やしていけないかということから、Open Source Small Conference として開催することになったようです。当日終了直後だったか懇親会だったかで宮原徹さんも仰っていましたが、Open Source Conference が多くの人を集めるようにまで成長(前回の名古屋は約600人)したのですが、大きくなりすぎた弊害も出てきたようなので、ここで原点に振り返るという意味もあったようです。会場の会津大学は日本初のコンピュータ専門大学と設立され、国内最大規模のanonymous FTPサーバを運用しており、CPAN、CRAN、CTAN、Cygwin、窓の社、TurboLinuxの大手ミラーサイトにもなっています。とはいうものの会津若松都市圏の人口は約19万人なので、今まで OSC を開催してきた都市(大分都市圏は約70万人)に比べると集客力が落ちるのは否めません。でも小規模なイベントから始めて大きくしていくことは出来るかもしれません。というわけで会津若松で小規模なイベントを開催する運びになったようです。計画自体は東日本大震災の前から始めていたようですが、東日本大震災や水害等が重なり、そこからの復興の起爆剤にしたいという意図も盛り込まれることになりました。


さて私は前日の9月2日(金)に人間ドックを受診しました。受診後、上野駅を13時20分に出る黒磯行に乗って青春18きっぷを使って会津若松まで行く予定でしたが、人間ドックは予想外に早く終わってしまいました。ところが上野駅へ行ってみると古河行や小金井行ばかり。そこで駅員に尋ねてみたら、古河行に乗ると湘南新宿ラインから来た宇都宮行に乗り継げるとのことでしたので、古河行に乗って行きました。というわけで上野から古河、宇都宮、黒磯、郡山と乗り継ぎ、予定よりも早く夕方には会津若松に辿り着くことができました。ホテル備え付けのテレビからアンテナ線を拝借し、パソコンへの録画環境も整備。ファミリー劇場で「太陽にほえろ!」第111話「ジーパン・シンコその愛と死」が放送されていたので録画しながら視聴し、殉職時は「なんじゃこりゃあ」と TwitterTweet してしまいました。


さて Small と銘打っただけあり、会場は二教室を使ったのみ。展示用と発表用に1つずつ使っていました。いつもは出展者のみに公開される無線LANも聴講者に開放されていました。一番最初はアンカンファレンス。発表前に発表希望者が前に集まってタイトルと時間を付箋に書いてホワイトボードに貼って調整。そして発表開始…と思ったら、会場にいる人全員が自己紹介することになりました。私は最近は録画にハマっている話をしました。全員の自己紹介が終わった後、アンカンファレンスの発表が始まりました。発表内容は次のとおりです。ただし、一部抜けがございます (_O_)

  • ・蛯原純さんによる、観光ガイドのお話
  • ・「フリーデスクトップ 印刷 友の会」設立趣旨説明
  • ・子犬で御飯
  • Mac OS X Lion で作る WordPress ローカル環境
  • ・これから「旬」のクロスプラットフォーム開発
  • ・(不明)
  • ・Open Street Map のお話

題名を見てピンとこないものもあるかと思います。「子犬で御飯」というのは Puppy LinuxMSXの雑誌をスキャンして保存(いわゆる自炊)するお話です。だから「子犬で御飯」という題なのです。午前中はこれで終了しました。


特別に開けて頂いた学生食堂でソースカツ丼を頂いた後、午後は発表の始まりです。発表の内容は次の通り。

改めて見なおしてみると、かなり練られて構成されたことがわかります。関連ある発表同士を組み合わせていました。


そうこうしているうちにLTの時間になりました。銅鑼を叩くのは先程のアンカンファレンスで「子犬で御飯」を発表し、実行委員会副委員長も務めていた目黒さん。内容は次のとおりです。

Open Source Conference とは違って受けを狙ったものは少なかった印象があります。オーソドックスなものが多かったですねえ。このあと、ジャンケン大会が行なわれ、私は赤色のリポビタンDのTシャツを入手。早々と勝ってしまったため、「負けた」「また負けた」「またまた負けた」「またまたまた負けた」という定番ネタが使えなかったのが残念です :-)


なお、今回は募金が行なわれていました。飯盛山の標高にちなんで 314円にしようかと思いましたが、それでは安すぎるので1315円募金しました。


懇親会は会津若松の中心街七日町付近にある籠太で行なわれました。会津大学からは距離があるので宮原徹さんのご好意で行き帰り、自動車で送って頂きました。宮原さんやスタッフの皆さんにはお世話になりました。また会津大学の寺薗先生には電源タップをお借りし、非常に助かりました。この場を借りて御礼申し上げます。閑話休題。18時開始でしたが、22時近くまで話し込みました。なぜか関西出身で川崎市在住の池田百合子さんが注文を仕切る流れになってしまいました。彼女は年に二回も会津若松に行っており、籠太は常連なのだそうです。他、橋本明彦さんと話し込みました。橋本さんは杉戸在住とのことで、大岡山の大学まで実家から通っていたそうです。かなりお時間かかったことでしょう。すると猪苗代の消防署職員の方が私に話しかけてきました。私の録画の話に興味を持ったそうです。まあ私はB-CASカード分のお金をきちんと Sky! Perfect TV に支払った上で録画しておりますし、複製して再配布もしておりませんので法律に触れているわけではありませんが(このノウハウ、LTネタにできないかなあと思っておりますが、グレーゾーンなので躊躇しております)。すると橋本さんが、横浜市の消防署で Moodle を使って教材を作っている人達がいるという話を持ちだしてきました。自分のノウハウを伝えたいと思っている人が自発的に作っていらっしゃるそうで、消防署を扱った雑誌で連載もされているそうです。この話は宮原さんも御存知で、かなり面白い取り組みだと仰っておりました。最後の方は宮原さんはこのような「お疲れちゃん」状態になっておりました。お疲れ様でした。


今度の Open Source Conference は沖縄で行なわれますが、それは私はパスいたします。そのかわり、名古屋で行なわれるSoftware Freedom Day を名古屋で祝う会に参加します。そして次の広島は懇親会はパスする形で参加しようと思っております。