オープンソースカンファレンス 2011.DB 訪問記

日本オラクル青山オフィスで開催された オープンソースカンファレンス 2011.DB に行って参りました。飯田橋付近での開催の話もあがったようですが、最終的には数々のオープンソースDBを開発している日本オラクルの協力を得ることに成功し、ここでの開催になったようです。懇親会で伺った限りでは日本オラクルの協力を得るのもなかなか大変だったようですが、私は詳細を知りません。なお、日本オラクル青山オフィス自体はOpenSolaris勉強会の関係で二回くらい行ったことがあるため、土地勘はありました。


取り上げられた内容は PostgreSQL 9.1、MySQLFirebird の他、Pacemaker や Hadoop などです。280名くらいの事前登録があったようで、席は8割以上埋まっておりました。真面目な内容あり、漫才風のものありと様々でした。私が聴講したのは次のとおりです。

  • PostgreSQL 9.1 and more
  • ・OSSDB MySQL
  • Windowsで使う! Firebird !!
  • Linux-HA(Hearbeat、Pacemaker、DRBD)+Infiniband+ioDRIVEでハイパフォーマンスクラスタ構成!
  • ・世界で通用するMySQL技術者認定資格試験 ポイント解説
  • OSS-DB Exam Silver 技術解説セミナー
  • ・DBじゃないけど・・・分散処理基盤 『Hadoop』 の概要と動向を紹介!
  • ・【パネルディスカッション】[第1部]コミュミティ最新情報アップデート [第2部]人材育成-エンタープライズシステムで必要とされるOSSデータベース技術者とは?
  • ・ライトニングトーク&じゃんけん大会

前半がOSS DBの紹介で、午後からは周辺技術と資格試験の紹介が中心になっていました。それにしてもデータベースだけというのはかなり濃かったですねえ。Twitterでの感想もそういう感想が多かったです。なにより濃かったのがパネルディスカッションで、第一部では昨今の勉強会事情について、第二部では技術者について活発な議論が行われていました。第一部では勉強会の構成メンバーが高齢化していること、メーリングリストもメールの流量が少なくなっていて議論が行なわれていない、「今の人達はどうやって情報を収集しているのだろうか?」などの話が出ました。よく見ると20代の人は少ないんですね。30代以上の人が多かったと思います。第二部で印象に残ったのは、OSSについてはプリセールスが弱いのではないか、という話題ですかね。


最後はLT(Lightning Talk)です。次の方が登壇しました。もっとも事前の発表がないので題名は間違っているかもしれません。

  • ・とみたまさひろさん「MySQL文字コード
  • ・鎌滝雅久さんで「データベースのフロントエンドにLibreOffice/OpenOffice.orgのBaseを」
  • ・木村明治さん「オープンソースDBカンファレンス 2006@ドイツ(古いけど)」
  • ・宮原徹さん「オープンソースデータベース標準教科書 開発秘話(というほどの話ではありませんが)」
  • ・赤井誠さん「商用ソフトウェアで構築・運用する高可用性PostgreSQLシステム」
  • ・永安悟史さん「日本PostgreSQLユーザ会活動紹介」

木村さん以外は真面目な話題でした。あと、時間切れで容赦無く終了というのが今回は多かったです。実は事前に参加が発表されていたのは鎌滝さんと宮原さんだけでして、残りの方は当日急遽スタッフの方が声をかけて決めたようです。そのため、こんな感じになったようです。


さて今回は聴講しただけですので訪問記となりましたが、次の島根(11/12)と東京(11/19・20)ではLTで登壇予定です。島根では「Rubyの御先祖CLUのお話」というお題、東京では「アド街この街日が暮れる」というお話。ただ、東京はふざけた内容ですので選考から漏れてしまうかもしれません。島根ではUstreamによる中継も予定されているそうなので、よろしかったらご覧ください。