オープンソースカンファレンス 2011 Fukuoka 参加記

2011年12月3日(土)に開催されたオープンソースカンファレンス2011 Fukuokaへ行って参りました。


12月2日(金)の定時後に職場から都営地下鉄浅草線日本橋駅まで歩き、羽田空港に出て福岡空港から天神に出て、ホテルにチェックイン。録画環境を整えようとしましたが、ブースターの効果もなくなぜかCSだけ電波が弱く受信不能状態です(T_T) さてこのホテル、「地下鉄赤坂駅5番出口より徒歩1分」と書かれていました。確かに「地下鉄赤坂駅5番出口より徒歩1分」だったのですが、福岡市営地下鉄空港線赤坂駅の改札口から5番出口はかなり離れていました。なので「地下鉄赤坂駅徒歩5分(5番出口より)」と書くべきじゃないかと思いましたね。でも地デジとBSは受信可能でした。とは言うものの、ホテル備え付けのテレビではどういうわけか地デジとNHK BS1NHK BS Premiumしか選局できず、他のBS局は私が持参した装置を使わないと観ることができません。楽天トラベルの「部屋設備・備品」には「・テレビ ・衛星放送 ・CS放送(有料)・衛星放送(無料)」と書かれていたんですけどね。兎に角、羊頭狗肉という言葉がぴったりのサービスぶりでした。多分、他のホテルが予約できない限り、このホテルを使うことはないだろう、と思います。なんだかんだ言って就寝したのは3時過ぎになってしまいました。


さて天神を宿泊地に選んだのは理由があります。オープンソースカンファレンス2011 Fukuokaが開かれる筑紫女学園大学の最寄り駅は太宰府駅または西鉄五条駅西鉄福岡駅からだと太宰府駅まで30分くらいです。博多からだと福岡市営地下鉄空港線で天神に出るか、JR二日市駅から西鉄福岡駅まで歩く必要があります。


当日朝は生憎の雨。西鉄福岡駅から6050形の急行筑紫行に乗って西鉄二日市に出て太宰府線に乗ろうとしたらやってきたのは8050形でした。というわけで前面展望を堪能することができました。あまりに良かったので西鉄五条駅で降りずに太宰府駅まで行ってしまいました。

太宰府駅で偶然、宮原徹さん達と合流。ここからタクシーに乗って行きました。雨だったので歩くのは嫌だなあと思っていたので助かりました。


さて筑紫女学園大学は山を少し登ったところにありました。写真は学食からの長めです。

授業がある日は太宰府駅やJR二日市駅からスクールバスが運行されるようです。時間があるので会場内をぶらぶら。数は少ないながら男子トイレもちゃんとあります。ただ電源確保には苦労されているようで展示会場への電源は写真のように会場外の自動販売機と同じところから無理に引き込んでいました。


また学生食堂も特別に開いておりました。私が注文したのはハンバーグ。こちらがその写真です。

女子大だからか量が物足りないように感じました。この日は250名が利用したそうですが、カツカレーばかりが減ったそうです。学食側の想定外に御飯が消費されたため、御飯を炊きなおす一幕があったそうです。会場を見回してみると女子大開催なのに男性が多かったですから、こうなってしまうのは無理もありません。なお来場者数は420名でした。


今回聴講した発表で一番面白かったのは一番最後のjus研究会福岡大会「UNIXがあったからみんなここまで来た。 -- Dennis Ritchieを想う」です。故Dennis Ritchieは日本好きでJUNETができるかできないかの頃に日本語のコードにも関心を示し、色々な文字のコードを訊いてきたことがあったようです。UNIXを作った時の話では、Shellがカレントディレクトリを変えることができないという問題が判明し、その失敗を元にShell変数ができたそうです。失敗は成功の元というのはどの国も同じなんですね。Dennisの所属しているベル研の話も出てきました。ベル研では「能力のないものは自ら去る」のだそうです。この言葉にベル研の厳しさが出ています。自由というのは何でも好き勝手にしていいというわけではありません。責任も持たなくてはならないのですね。ただ裏番組の「勉強会×勉強会」も面白かったようです。体が2つあると良かったんですけどね。


というわけでLTです。LTは礼拝堂で行なわれました。礼拝堂というとキリスト教を思い出す方も多いかと思いますが、ここに祀られているのは仏様です。こちらがその様子です。LTの順番は次のとおりです。

  • ・「OSCを雑誌で紹介!」坂井 弘亮(KOZOSプロジェクト)
  • ・「Ejectコマンドでガーデンイルミネーションを制御しよう」あっきぃ(Ejectコマンドユーザー会)
  • ・「OSC2012愛媛 開催決定「来な損ぞなもし」」今岡 通博(OSC2012愛媛実行委員会)
  • ・「普通列車でOSC2012 Ehimeの下見に行こう 〜東京→松山大移動〜」東平 洋史(個人)
  • ・「翻訳カフェはじめました」岡野 孝悌(個人)
  • ・「その遅さに魅せられて 〜流浪のシンクライアント屋さん〜」島田 啓史(おーぷんここん)
  • ・「くらしの中のオープンソース 〜福岡の明太子に見る市場形成〜」竹谷 浩人(斜め上のIT応用研究会)
  • ・「ジオ研はじめました」higa4(OpenStreetMap
  • ・山根さんのFLOSSについてのお話(おそらく宮原徹さんの代打)
  • ・「OSSキャンプ 2011 in 宇目 & OSC2012大分のご案内」(大分県オープンソースソフトウェア研究会)

私の発表は前回同様大受け…からは程遠く皆引き気味でした(^^; 題材がマニアックすぎましたねえ。でも次の岡野さんがうまくフォローして下さいました。なお、今岡さんと岡野さんと私の三人+αでOSC愛媛の下見旅行を挙行する予定です。詳細はこちらをご覧ください。銅鑼を叩いたのは筑紫女学園大学三年生の方。私が初めて大宰府に来たのは大学二年生の時なので22年前。太宰府に来たのはその時以来でした。下手すると、私が初めて太宰府に来た時は彼女は生まれていませんねえ…というようなことを Tweet したら、実行委員の浜田さんに Retweet されてしまいました。


懇親会は学生食堂で行なわれました。ビールの他、ワインや九州産の焼酎も出ました。こちらの酒屋さんで購入されたようです。さて、運転するのでお酒は飲めません、というシールがありましたので額に貼ったところ、きれいな若い女性が写真を何枚も撮って下さいました。ただ、暑くなったので剥がしたところ、ダメ出しされてしまいました。そのため、また彼女に貼ってもらうハメに陥りました。懇親会でもLTがありました。以前OSC島根で発表したけれど途中で銅鑼が鳴らされてしまったネタをまたやりました。途中、jus研究会の発表者の砂原秀樹さんがやってきてご覧になっていましたが、途中でプイと引き返してしまいました。お気に召さなかったようです。懇親会LTのトリを飾ったのは宮原徹さんで本番で発表する予定だった次のネタを発表しておりました。会場撤収に手間取り、会場に来られなかったのだそうです。

  • ・「オープンソースデータベース標準教科書 開発秘話」みやはら とおる(標準教科書開発プロジェクト)

ここでまた砂原秀樹さんが聴きに来られました。最後まで肯きながら熱心に聴いておられました。えらい違いですね :-P なお、額に貼ったシールは懇親会終了後、彼女に剥がしてもらいました。彼女は九州の大学の大学院生。ITが専攻というわけでは無いのですがお知り合いに声をかけられてお手伝いに来たのだそうです。


懇親会も終わりましたが、周囲は真っ暗。私は今岡さん、岡野さん、KOZOSプロジェクトの坂井さんと一緒に大分県オープンソースソフトウェア研究会の方々に車で送って頂きました。西鉄でも近かったですが、車でもあっという間に到着。皆さん、本当にありがとうございました。


次回のオープンソースカンファレンスは2月11日に開かれるオープンソースカンファレンス2012 Oitaです。それまで間が空いてしまいますが、別のネタを書こうと思っています。