フィクションなどから拾う情報処理用語 その33 監視 (吉四六)

出典は Wikipedia吉四六

大分県中南部に伝わる伝承を纏めたのが吉四六話で今回は「柿の見張り番」と呼ばれる話を取り上げる。

吉四六が子供の頃のエピソードである。

ある日、吉四六の家の柿がたわわに実った。親は盗まれないように、吉四六に柿の木を見ているように言った。しかし、自分自身も食べたくてしょうがない。おまけに村の友人がやってきて、柿を食べようと吉四六をけしかける。そこで、吉四六頓智を働かせ、友人と一緒に全部柿を平らげてしまった。畑仕事から戻ってきた親は吉四六をしかりつけるが、吉四六はこう言った。「柿の実は友達がもいで行ってしまったけど、柿の木はずっと見ていた」と。親は呆れて開いた口が塞がらなかったのであった。