フィクションなどから拾う情報処理用語 その20 標的型メール (仮面ライダー)
仮面ライダー 第87話「ゲルショッカー死の配達人!」(脚本:伊上勝、監督:塚田正煕、技斗:岡田勝、(C) 石森プロ、東映)より
時は1972年の晩秋。立花レーシング倶楽部は少年仮面ライダー隊になっていた。隊長は滝和也。会長は立花藤兵衛。で何故か仮面ライダーの言っているセリフも無線で届くようになっていた。原理がよくわからないが、本郷猛が仮面ライダーであることもこの頃はユリ達にも話していたのだろう。で藤兵衛が少年仮面ライダー隊本部でまったりしていると本郷と滝が戻ってきた。藤兵衛がパイプ(実は小林昭二の私物。「ウルトラマン」でもふかしていたが、それも私物なのかもしれない。)をテーブルから取っている間、滝と本郷は同じくテーブルの上にあった手紙に気がついた。見ると
驚いた藤兵衛は立ち上がった。なぜ気づかなかったのは謎だ。
滝「今夜12時…」
すると
藤兵衛「それじゃあ、お寺に予約でもするか。」
だがこのジョークは受けなかった。
滝「親父さん、悪い冗談は言ってる場合じゃありませんよ。」
藤兵衛「そんな深刻な声出すなよ。お前達がついているじゃないか。何も恐れることなんかあるかい。」
滝が興奮したのは理由があった。
滝「しかし、あのクモライオンは油断できやしないぞ。」
藤兵衛「クモライオンだ?」
本郷「ええ。へへ。滝、今度こそクモライオンを叩き潰す絶好のチャンスだ。」
滝「ひとまず親父さんを安全な場所に移さなければ。」
本郷「いや、どこに行っても同じだ。奴の目を誤魔化すのは難しい。ここで待つのが良いだろう。」
藤兵衛は本郷と滝を両腕で抱えた。
藤兵衛「俺の命はお前達に預けるぞ。」
そして夜中の12時が近づいた。
本郷「滝、表の様子を見てくる。」
本郷は出て行った。
そして夜中の12時になった。
藤兵衛「やれやれ。これで寿命が延びたぞ。おい見ろ。誰もこやしないじゃないか。」
滝「全く人騒がせな。しかし、ゲルショッカーが予告を無視することなんてなかったはずですよ。」
実は同じような事件が多発しており、本郷と滝はクモライオンと既に応戦していた。仮面ライダーも手こずる強敵だった。
藤兵衛「通知状は確かに今夜なんだろうなあ。」
滝「ええ。確かに。ああ!」
滝は気がついた。
藤兵衛「どうしたんだ?」
滝「親父さんの名前が消えてる。」
確かに消えている。
藤兵衛「これは一体どういうことだ。」
滝「嫌がらせですよ。」
というのは早かった。別の人の名前が浮き上がったのだ。
そうとも知らず本郷は
本郷「待て!」
ゲルショッカー死の配達人を追いかけていた。
果たして本郷猛、いや、仮面ライダーの運命は如何に。
続きは映像で。
今回は短くまとめられたねえ。それでも長いが。ま、ここまで長いと誰も読まないでしょ。