クラック(スケバン刑事)

スケバン刑事 第15話「サキ! 罠にはまる」(脚本:橋本以蔵、監督:田中秀夫 (C) 東映)より

海槌剛三(神山繁)の長女麗巳(高橋ひとみ)は麻宮サキ(斉藤由貴)の背後の組織を探るため、作戦を開始した。まずサキを罠にはめ、次に神恭一郎の調査に乗り出した。

部下の声「警察庁のデータベースに侵入して神恭一郎(中康次)の名をキャッチしました。」

と言うわけで海槌麗巳のパソコンにそのデータ内容が表示された。神恭一郎の写真がディスプレイ(1985年当時なのでブラウン管を使ったCRTディスプレイ)に表示された。さてパソコンは富士通製のFUJITSU MICRO 11(FM-11)で5インチのフロッピーディスクが2台内蔵されていた。

海槌亜悠巳(遠藤康子)「こいつよ、私達の邪魔をしたのは。」

だが表示されたデータは「1956年生」、「ユニバーシアード 留学 国際法、法医学、捜査学、習得」「1982年 ユニバーシアード 卒業、帰国」「同年 警察庁 入庁」のみで「以降の経歴」「家族構成」「現住所及び本籍地」「連絡先」はすべて「抹消」されていた。なお「コード AF1-4B」らしい。プリンタの用紙も穴が左右に開いた特別なもの。当時の最新鋭機種だが1985年という時代を感じる場面だ。

海槌麗巳「面白いわね。」

麗巳はサキの背後にいる組織を探り出すことを誓うのであった。

余談だが、1985年当時、大学や企業の研究機関ではインターネットが整備されていたが、一般にはパソコン通信が主流であった。この番組ではおそらくパソコン通信を使って侵入したのであろう。