なりすまし(パタリロ!)
パタリロ!「マライヒマライヒ」((C) 魔夜峰央、白泉社)
または
パタリロ! 第11話「マライヒマライヒ」(脚本:辻真先、美術;土田勇、作画監督:伊東誠、久岡敬史 (C) 魔夜峰央、白泉社、東映アニメーション)より
アニメも原作もほぼ同じ話である。だが油断しているとSMの略が原作(スティーブ・マックイーン)とアニメ(スーパーマン)とで違っていたりするらしいので、注意して観る必要があるのかもしれない。
さて本題。パタリロは中国首脳の通訳をするためにイギリスへやってきたのだが、今回はKGBがマライヒ(声:藤田淑子)のそっくりさんの同志Q(クーと読む。声:藤田淑子)を送り込み、機密書類を盗ませようとするのが大筋だ。
最初に正体を見抜いたのはパタリロで
と言うやりとりをし
パタリロ「バカな! さっき
顔を会わせるまで
マライヒがここで
働いていることさえ
しらなかった
のだ
そのぼくに
コーヒー代を
借りたはず
などないのに!」
と気がついたと言うわけだ。しかし、パタリロは自分の手柄にしようと、そのまま泳がせる作戦に出た。途中で一休さん(声:藤田淑子)が「この橋渡るべからず」と書かれているのに「真ん中を渡ればいいんですよ」と渡ったら橋が崩れ落ちて浮かんでこない、と言う小ネタが披露された後、KGBに捕まっていた本物のマライヒが脱出して、機密書類を持つ同志Qとごたーいめーん。慌ててパタリロは同志Qから書類を取り返して誤魔化した後、パタリロが本物なら答えられるはずだと次のクイズを出題。
問題! ぼくが
愛用している
下着の色は!
次の中から
正解を選べ!一 モンチッチ
二 神田川
三 黄色
どれだ!!
アニメは「下着」が「パンツ」になっていたが、それは兎に角、当然、両方とも「三番しかないだろう」と答えたので識別失敗。バンコランがパタリロを殴り
バンコラン「本物のマライヒならこの銃弾をよけられるはずだ!!」
と拳銃を発砲。これがトドメの一撃(大門豊談)となった。マライヒは身動き一つしなかったが同志Qはよけるために動いてしまったからだ。なぜマライヒが身動き一つしなかったかと言うと
マライヒ「バンコランがこの僕に向かって発砲するはずなんかないんだ」
かくして同志Qは捕まり、パタリロはこの後、タダ働きさせられるのであった。