ニッチャ企業(暗闇仕留人)

暗闇仕留人 第3話「売られて候」(脚本:安倍徹郎、監督:蔵原惟繕 (C) 松竹)より

吉原で女郎屋を営む角屋隆右衛門(山形勲)は黒船来航に乗じて異人にも女を売ることを考え、暗躍していた。独自の分野に進出しようと言うのである。老中と繋がりのある妙心尼を村雨の大吉絡みで強請って、開港するのはどこかという情報を得ようとしていた。当然、これに大吉も巻き込まれ、紆余曲折の末、大吉は角屋に捕まってしまった。

角屋の女郎は異人に抱かれるのを潔しとせず、最終的にはおりん(志乃原良子)と言う女郎が死亡。結婚を約束した人がいたのでおりんは尚更異人に抱かれたくはなかったのだ。これが最終的には殺しとなった。

角屋隆右衛門(山形勲)は大吉が殺し、角屋の手下の彦七(塩島昭彦)は糸井貢が斬り、角屋と協力していた同心 高島(轟謙二)は中村主水が斬理、その後、もう一人の角屋の手下の分造(山中貞則)を貢が斬った。しかし、事後の表情は微妙な感じである。女郎のお島(真山知子)はここに残ると言い張り、それを聞き、貢は更に複雑な表情になった。

なお、主水は大吉を救助する過程で角屋の用心棒 間宮(原口剛)も斬っている。