フィクションなどから拾う情報処理用語? その92 シュプレヒコール(翔べ! 必殺うらごろし)
翔べ! 必殺うらごろし 第18話 「抜けない刀が過去を斬る!」(脚本:石川孝人、監督:高坂光幸 (C) 松竹)より
本編は抜けない刀をあっさりおばさんが抜いてしまい! 最終的には4年前におばさんが依頼を受けて安田一輝(松岡与志雄)暗殺に向かったのだが、実は…という話でやはり恐い。さてそんな話でも一応、ネタが拾えた。
正十とおねむは紆余曲折の末、井手陣基(大木実)の屋敷(だと思う)に設けられた牢内にいた。やはり気だるそうに眠っている感じのおねむ。正十は立ち上がってシュプレヒコールを始めた。まあ会社でも全社会なんかでよくやったりするでしょう、シュプレヒコールは。
正十「我々は無実だ! 罪なき者を解放しろ! 権力の横暴を許すな!」
とまあ本放送当時の過激派辺りが言いそうなセリフだ。さて正十はよせばいいのに、おねむを起こして手伝わせようとしたのだが、おねむはこう言ってしまった。
おねむ「熊野権現のお札要らんかねえ。」
やはりね。というわけで
正十「悪かった。」
と言って、自分が寝てしまった。
さて紆余曲折の末、殺しが終わって魂は収まり、牢から解放されることになったのだが
正十「はい、おねむさん、お待たせしました。どうぞ。」
しかし、おねむは横になったまま出ようとしない。曰く
おねむ「あたし、ここにいたいよ。」
は?
正十「なんて事言ってるんだ、お前は。」
おねむ「だって、居心地いいんだもん、3食付きで。」
確かに。「がんばりまーす」と言いたくなる…それは出戻り銀次だったねえ、別番組だけど。だが
正十「あのね、今日からお食事運んでくれる人、皆、いなくなっちゃったの。」
おねむ「あ、そう。」
正十「そうだよ。」
というわけで
おねむ「行こう。」
と出ていくのであった。めでたし、めでたし?