フィクションなどから拾う情報処理用語? その65 乗っ取り(仮面ライダーBLACK RX)
仮面ライダーBLACK RX 第36話「ヒーローは誰だ!?」(脚本:宮下隼一、監督:小笠原猛、アクション監督:金田治と村上潤 (C) 石森プロ、東映)より
いつの間にか毎日仮面ライダーBLACK RXを観た後に毎日未明に書く状態になっているのだが、その過程で拾ったネタである。若干捻りも加えて書くこともできたが、さらに絞ってほんのちょびっとだけ書くとしようだぎゃあ(宇宙の玉者 ニコチャン大玉風)。
本題に入ろう。この部分だけで話の筋は粗方察しがつくと思うのでそこだけコピペしてほんのちょびっとだけ直そう。
さてプロボクサーの沢田勝(小沢一善)はやはりグレートマスクに敗れてしまった。グレートマスクは色んなスポーツ選手と闘って勝ち、ジャーク将軍自らが化けて、というのはウソで中の人(覆面して変な服を着ているのでそう表現せざるを得ないが相内ユーカさんはこう言うと怒るだろう。実際、私は怒られたが、もちろんシャレだと言うのは私も理解している)が同じだけだが、それは兎に角、仮面ライダーBLACK RXは沢田勝と会った。グレートマスクを倒すためである。
沢田勝「(チャンピオンベルトを投げ捨てようとしたのでしょうが、それを止められて)君は?」
仮面ライダーBLACK RX「仮面ライダーBLACK RX。」
沢田勝「仮面ライダー!?」
そりゃ驚くでえ。南光太郎ではなく変身した姿だから。
仮面ライダーBLACK RX「沢田さん。あなたはヒーローです。子供達の夢なんです。このベルトはその証。違いますか?」
ここである程度わかると思うが、この言葉を言うために仮面ライダーBLACK RXの姿になっているのだ。
沢田勝「たしかに。たしかに昨日(グレートマスクに敗れた日)まではそうかも知れない。しかし今は違う。俺はあのグレートマスクに敗れてしまった。」
まあそう言うのは仕方がないが、即座にRXはこう言った。
仮面ライダーBLACK RX「敗れて当然です。あいつはおそらく人間じゃあ、ありません。」
沢田勝「(驚きつつ振り返ってRXをしっかりみて)人間じゃない?」
仮面ライダーBLACK RX「しかし子供達はおそらくそれを知らない。知らないままファンになり、そして操られているに違いありません。」
沢田勝「なんと言うことを。」
仮面ライダーBLACK RX「たとえ何があろうと子供達の夢を守り希望の光を照らし続ける。それがヒーローの務め。俺はそう思います。」
沢田勝はベルトをしっかり見た。この場面の描き方も小笠原猛監督の重要なお仕事。巧みな演出が光るねえ。
沢田勝「RX!」
仮面ライダーBLACK RXは頷いた。自分のやりたいことが伝わったと確信したのだ。握手まで交わすのだ。
さて沢田勝とグレートマスクは再戦することになった。こんなやりとりがあるとは当然知らないのでグレートマスクユーゲントの皆さん(要するにファンクラブみたいなものに見えるかも知れないが元ネタはおそらくヒトラーユーゲントなのでもっと恐い目的があるはず)を引き連れて入場。なぜか茂も含めた3人組もグレートマスクユーゲントの皆さんの中に入っていて、白鳥玲子も現場にしっかりいるが、これはもちろん、南光太郎の指図もあっての行動。でもグレートマスク(その前に正体を見せてしまうが、私の興味はそこにはないのでカット)は迂闊にもわかっていない。そして沢田勝と戦うのだが今度はグレートマスクがボコボコにやられ
茂「RX、RXパンチだ!」
え! と思う間もなくパンチが何発も繰り出されて
ダイスケ「沢田がグレートマスクをやっつけた。」
となり
茂「グレートマスク、汚えぞ。」
セリフだけ並べているが既にグレートマスクの敗戦は決まったようなものなのがわかるよねえ。仕方なくグレートマスクはクライシス帝国の刺客としての姿を表し、さらには沢田勝の体からバイオライダーが飛び出て、と言うことはバイオライダーが沢田勝の体を乗っ取っていたわけだが
バイオライダー「正体を表したな、グレートマスク。やはりお前達の仕業か。」
茂はそこまで聞かされていたわけではなかったようだが
茂「(振り返って玲子を見てから)やっぱり。(また前を向き)やっぱりライダーか。」
なんか卑怯な感じもするがバイオライダーはちゃんと説明してくれる。
バイオライダー「人間の細胞と合体する。本来なら許されないことだ。だが沢田さんは承知してくれた。子供達の夢と希望を踏み躙るクライシスを倒すためなら。」
沢田勝「バケモノめ、何がヒーローだ。」
もう後の流れはわかるよね。そう、あんたの思った通りだよ、師岡さん(中村主水談)。すみません。結局、採石場の場面は描きません。(多分)岡元次郎さんをはじめとする(当時)のJACの皆さん、本当にすみません。でも(多分)岡元次郎さんの見せてくれたお芝居は一応描けた。リングでライダーとクライシス帝国の刺客が戦う場面は仮面ライダーがサタンマスクもといピラザウルスと戦う場面をも思い出してしまうが、今回はリングに止まらずに採石場でも戦いが進み最終的にはいつもの如くライドルホイップもといレーザーブレードもといリボルケインでブッ刺して戦いは終わる。最後にダイスケのこのセリフを載せておこう。
ダイスケ「RX、RX、本当にいたんだねえ。」
最初と最後でセリフも態度も真逆になっているのが重要。最初のは書いてないけど、ボロクソに貶していたのだ。まあ僕チャンもボロクソに言ったことがあるのでダイスケはなんだか僕チャンの昔の姿を見るようで複雑な気分になっちゃうねえ。なお本当の最後は白鳥玲子が元(だよね?)クライシスユーゲントの皆さんを採石場まで連れてきておしまい。当然、あのかなりの実力を持った若造が何か言ったに違いないが描く必要などないだろね。それも納得の話であった。