フィクションなどから拾う情報処理用語? その75 なりすまし(仮面ライダーBLACK RX)

仮面ライダーBLACK RX 第41話「百目婆ァの恐怖」(脚本:江連卓、監督:小笠原猛、アクション監督:村上潤 (C) 石森プロ、東映)より

 

またも仮面ライダーBLACK RXからこのシリーズのネタが拾えてしまった。若干複雑な思いが駆け巡るのだが、最低限の内容を書くことにしよう。

さていよいよクライシス帝国も切羽詰まって来た。クライシス帝国50億の民(ちなみに当時の地球の総人口もそれくらいだったと思う)の移住を進めなくては行けなくなったようなのだが、南光太郎、霞のジョー、そして白鳥玲子の活躍(的場響子は特訓中)もあって受け入れ体制の準備は遅々として進まず、マリバロンの発案でこの人物が出動することになった。

マリバロン「あたくしの大オバである怪魔妖族の頭領百目婆ァ(声 - 伊倉一恵)にRX打倒を頼んでおります。」

これを聞いて私は「前回、ダスマダー大佐が見つけた弱点は突かないのかなあ。」と思ってしまったのは、この記事ではおいといて、それから色々あり、南光太郎は霞のジョーと白鳥玲子とともに山の中を歩いていた。なおこの話で白鳥玲子はスカートではなく戦闘のしやすいズボン(今で言うところのパンツスタイルのような感じだけれど本放送当時にこういう言い方をしていたかどうかの記憶は曖昧です)を履いて活動をしていたことを付け加えておこう。ただスカートを履いている場面は少ないような気がするが、それもとりあえず置いといて、やはり光太郎は改造人間のため、光太郎だけ、響子の叫びが聞こえた。

的場響子「光太郎さん、助けて。」

南光太郎「(心の声)響子ちゃんの声だ。響子ちゃんが俺に助けを求めている。」

というわけで南光太郎だけ急ぎ、CMが明けた後、光太郎は川の辺り(実はこの辺りで的場響子は百目婆ァに襲われているが光太郎らはもちろん知らない)で呼びかけた。

南光太郎「響子ちゃん、どこにいるんだ。」

すると

的場響子「光太郎さん。お帰りなさい。」

なぜこう言っているかと言えば、光太郎達が拠点として使っている小屋のそばだからだ。光太郎は一安心した。

南光太郎「響子ちゃん、無事だったのかい。」

的場響子「あたしなら無事よ。どうして?」

ん? とりあえず話を先へ進めよう。

南光太郎「いや。助けを求める響子ちゃんの声を聞いたもんだから。」

だが

的場響子「おかしな光太郎さん。あたしなら何でもなかったから安心して。」

はて。まあとりあえず先へ進めよう。光太郎は響子と二人で歩いていたのだが、前を歩いていた響子を観て、何かに気がついた。

南光太郎「(心の声)変だな。いつもの響子ちゃんと歩くリズムが違う。それに臭いだ。今日の響子ちゃんの死の臭いだ。」

これが「トドメの一撃(大門豊談)」かな。まあ映像から聞き取ったので細部は間違いがあるかもしれないが、光太郎が「何かが違う」ことに気がついた事はおわかりいただけただろう。やはり地金は出てしまうものである。うーむ。まあそれは兎に角

的場響子「光太郎さん、速く行きましょう。」

この光太郎の疑問は後で正しかったことがわかるのだが、詳細はやはり映像で確認してほしい。まあお話自体はよくできているとは思うのだけど、私も何らかの違和感を抱いてしまったことは確かである。まあ番組関係者の皆さんが力込めて頑張ったというのはよくわかったんですけどね。

なお余談だが、この話では助監督が今までの松井昇さんから岩原直樹さんに交代したことを付け加えておこう。岩原さんも後に監督に昇進して『美少女仮面ポワトリン』などで活躍するのでそれなりの力の持ち主だったことは間違いない。