フィクションなどから拾う情報処理用語? その71 隠蔽?(仮面ライダーBLACK RX)

仮面ライダーBLACK RX 第39話「爆走!ミニ4WD」(脚本:山田隆司、監督:蓑輪雅夫、アクション監督:金田治と村上潤 (C) 石森プロ、東映)より

 

なんだかんだ言って第39話。第38話全体の作りは不満が残り、仕方がないのでネタだけ拾って誤魔化して作ったのが「その69 隠蔽(仮面ライダーBLACK RX)」だったのだが、なんとなんと「その71 隠蔽?(仮面ライダーBLACK RX)」までできてしまった。途中、数字が飛んでいるのは桂小枝でお馴染み(?)の小ネタを入れたため。それも一応、仮面ライダーBLACK RXと関係あると言えなくはないが、ほぼ同じ期間に放送されたにも関わらず、そもそも放送局も番組も違うので別勘定。ただ仮面ライダーBLACK RX絡みではいくつ拾ったかはもう数え直さなければわからないほど拾ってしまった。

さて第39話は第38話とは脚本家も違うのだが、しっかり続編だと言うのが冒頭でよくわかるし、なぜこの人を今まで起用しなかったのかもよくわからないのだが、それにしては、もしかしたら江連卓さん御本人でさえもきちんと拾えなかったかもしれない伏線をうまく回収しているのだ。戦士だと私が思っている人も戦士とは私も思っていない人も、やはりそういう行動を取るので別に白鳥玲子が空手の腕(なんでしょ?)を披露しなくても「納得」してしまった話である。ただし、それはこのシリーズ。きちんと拾うのはおそらくセリフ一つのみになってしまうのだろう。しかも全く同じ「隠蔽」なのだと思ったのだが実は微妙に違うのだ。そんなバカなと思うかもしれないだろうが、やはり仮面ライダーと題名についているのは伊達ではなく、思いもかけない形で、本当はここまでしなくても良かったのだが、兎に角、受け継いでいたことが何故かわかってしまうのである。

さて前回の続き。話はダスマダー大佐が視聴者には何の説明もなくクライシス帝国の古参の皆さんのところにいるところから始まる。ダスマダー大佐は全てを皇帝陛下に報告するとハッタリ気味(ここ重要)に通告。当然、クライシス帝国の古参の皆さんはヤケクソ気味なのか言いたい放題言っているテンデンバラバラの状態(酷すぎる表現だとは私も思う)なのだが、それをしっかりダスマダー大佐は観ていた。そして言ったセリフ(心の声かもしれない)がよりによってこれである。

ダスマダー大佐「やっと死に物狂いにRXを倒す気になったようだな。誰が皇帝に報せるものか。(え!) 監視役の私の責任問題になるわ。(うーむ)」

書かなくてもわかったと思うが()内は私の心の声である。ダスマダー大佐は報告しなかったのだ!

だが、私はダスマダー大佐の別の一面も実は知っている。と言うわけで実は報告自体は既にしなくても良かったとも言えることも知っている。だから、このセリフは次回の伏線のみならず、話全体の伏線とも言えるかもしれない(と私が考えているだけの)凄いセリフでもあるのだ。

まあ本放送当時の一視聴者はここまで御存知かどうかもよくわからない。雑誌に「その正体は!」なんて感じで先行して載っていたかもしれないからだ。と言うわけで最後はやはり魔法の言葉、それ以上の事はよく知りません(桂歌春談)。

本当に知らないこともあるから、こう書かざるを得ない。