フィクションなどから拾う情報処理用語? その74 模倣品(翔べ! 必殺うらごろし)

翔べ! 必殺うらごろし 第13話「手が動く! 画家でないのに絵を描いた」(脚本:山浦弘靖、監督:原田雄一 (C) 松竹)より

 

山浦弘靖さん脚本執筆回3本目。こんなネタをぶっ込んだ。やはり秀でた才能の持ち主だと思うのだが、何故か必殺シリーズはこの作品と(無印)必殺仕事人の1本のみ。それ以上の事はよく知りません(桂歌春談)。

さて正十(火野正平)は平山主水(小坂一也)という同心に絡まれ、目溢し料一朱を取られた。渋々ながら目溢し料を支払う正十はこんなことを言っていた。

正十「あんたみたいな役人が昔の知り合いにいた。」

や は り ね。

一応、ネタとしてはここまでで終わりなのだが、なんとこの平山主水(絵はへたくそと自称)が題名通りに絵を描いて(オートマティスム(仏: Automatisme))しまったのだが、牢に入れられた浮世亭(松村彦次郎)の絵の画調にそっくりで、しかもその絵は死んだお紋(宮田圭子)の絵なのだそうね。やはり本筋は恐いのだが必殺ファンは必見の話だと思う。なお、平山主水は正十の他、おねむ、先生とも絡むので必殺ファンならニヤリとすることは間違いないのだが…