フィクションなどから拾う情報処理用語? その144 インシデント(必殺仕掛人)

必殺仕掛人 第5話 「女の恨みはらします」(脚本:池上金男、監督:大熊邦也 (C) 松竹)より

時代劇には便利なこのサイトより引用しよう。

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第5話 女の恨みはらします 1972.9.30

 依頼は、娘に無体を働かれたうえ店を潰される羽目になった亀屋の主人から。犯人の六人の富商の放蕩息子たちには与力の大井が手を回していて、ほぼお咎め無し「叱責」のみという仕打ちに、亀屋は最後の財を投げ出す。この与力というのが昔おくらを脅して食い物にしたワルで、偶然出会ってしまったおくらをまたまた脅すという、因果めぐる話。
窮したおくらの行動と、禁に触れ捕縛された長屋の鋳掛屋を左内の女房が気遣うエピソードなど絡み、複雑な感情が交錯する。
 仕掛けのほうは、六人の馬鹿息子をさくさくと始末。梅安の仕掛けがトリッキーで見せる。母の形見の簪を質入れして左内の女房に頼まれた金を作るおくら、これを知った左内はおくらに事情を聞きその足で与力を斬りにゆく。これには後段あり、与力配下の下っ引がタカリに来るのを釣竿に仕込んだ刀でぶすっと殺る半右衛門、帰宅した彼がおくらに渡したのは彼女が流用した左内から預かった金と、質入れした簪だった。

ロケ地
・おくらが与力に脅される神社、松尾大社(亀の水場、拝殿、用水に架かる橋)。
・梅安が六人の一人・伊之助を殺る向島への渡し舟、大覚寺大沢池。
・元締が下っ引を殺る、保津峡落合河口。

おくらは与力の大井与太夫(草薙幸次郎)から島帰りの過去やら音羽屋半右衛門の事までをネタに強請られてしまい、左内から預かったお金(左内は生活に必要な分だけを受け取っている)の50両を搾り取られたり、そのため形見の簪やらを質入れして左内の妻美代に3両を渡す羽目に陥るのだが、音羽屋半右衛門は全ての事情を察した上で大金や簪を取り戻して渡しておくらにこう言う。

音羽屋半右衛門「夫婦の間で隠し事は行けないよ。」

こうさらりと言う半右衛門はかっこいいけど、確かにインシデントは包み隠さず報告すべきではないかなあ。