フィクションなどから拾う情報処理用語? その182 情報漏洩(暗闇仕留人)

暗闇仕留人 第4話「仕留て候」(脚本:村尾昭、監督:松本明 (C) 松竹)より

さて本題はややこしい。北町奉行の稲部山城守(本郷功次郎)と与力の諸岡勘蔵(小林勝彦)は2人で悪事をやりたい放題やっていた。諸岡の手先の1人が庄内三郎兵衛(加東大介)の息子の庄内誠一郎(池田秀一)だった。それを中村主水が捕まえてしまい、三郎兵衛のところへ連れて行った。三郎兵衛は諸岡が悪いことをしているのは知ってはいたが、奉行までついている事は知らなかったので、包み隠さず、稲部山城守に報告した。

稲部山城守「本当か!」

それを立ち聞きする諸岡。三郎兵衛が去った後、稲部山城守は土下座までする諸岡の頭を扇子で殴ってこう言い放った。

稲部山城守「わしの前に顔を出せるようにしてこい。」

そして三郎兵衛は誠一郎の目の前で刺殺された。

庄内三郎兵衛「誠一郎、これは汚い金だが、おめえは、お前がキレイに使ってくれ。」

話は前後するが誠一郎は糸井貢とも面識があった。最終的にはこの「汚い金」が頼み料となるのである。なお、今回、中村主水は殺しをしないのだが、重要な役割を果たす事と、北町奉行の稲部山城守が厠で殺される事を付け加えておこう。仕留めた後の糸井貢の表情はやはり複雑なものであったが、半次とおきんも交えた主水の三文芝居もあって堂々と北町奉行所を立ち去るのであった。