遮断(あまちゃん)

あまちゃん 第10週「おら、スカウトされる!?」第60話(脚本:宮藤官九郎、演出:梶原登城 (C) NHK)より

足立功(平泉成)とよしえ(八木亜希子)は天野家へ行ったが、ユイ(橋本愛)はそこにはいなかった。それをリアスにいたヒロシ(小池徹平)もガラケーで聞いた。この時点でリアスにいたのは菅原保(吹越満)、大向大吉(杉本哲太)、吉田正義(荒川良々)、そして店番の天野春子(小泉今日子)。そこへ小田勉(塩見三省)がやってきて、皆に謝っていた。水口(松田龍平)はやはりハートフルから来たスカウトマンであることが分かったというのだ。そして

小田勉「大好ぎな皆さんに、これ以上、迷惑かげられねえ。水口もアパートを引ぎ払い、今晩じゅうに車で東京さ帰るそうです。」

この後、自分はリアスにはもう来ないだの、穴に籠って一生琥珀を掘る、だのという愚にもつかない繰り言を述べる勉さんだったが、大吉は気がついた。

大向大吉「今、なんつったよ。」

勉さんの答えは

小田勉「はい。琥珀と向き合い…。」

勉さんにとってはそれが一番大事だったのだろうが大吉が気がついた事とは違っていた。

大向大吉「(思わず大声で)ちがーう! 水口君は?」

それに対して返ってきた答えは

小田勉「水口君は、これっぽっちも琥珀には興味がねえ。」

思わずこの男も叫んだ。

吉田正義「わざとか。わざとやってんのか、ジジイ。」

なぜこう噛み合わないのだろうかねえ、この人達の会話は。ヒロシが核心をつく質問をした。

足立ヒロシ「水口さんは車で東京帰るんですね、今夜?」

やっと

小田勉「はい。」

話が噛み合った。

大向大吉「モータリゼーションめえ。」

かくして

菅原保「先輩、どうすんべ?」
大向大吉「(織田裕二を意識したらしい警察無線に喋るようなポーズをしながら)国道45号戦封鎖だ。」
菅原保「よし。組合長に連絡!」

そんな権限あるのか、長内六郎(でんでん)に。と思う間もなく六郎に連絡が行き、防災無線のサイレンが鳴る中

長内六郎「国道45号戦、封鎖します。」

と連呼され、関係者一同、海女カフェにユイと水口がいるのを発見。思わず、アキが六郎に頼んで作らせたというステージにユイと水口が立って、他の皆がステージの下にいるところで、次回、というか、次週へと続くのであった。ちなみに六郎に封鎖する権限などなくて勢いで言っただけというのは次週冒頭で明かされるはずである。