インシデント対応(あまちゃん)
あまちゃん 第20週「おらのばっぱ、恋の珍道中」第121話(脚本:宮藤官九郎、演出:桑野智宏 (C) NHK)と第21週「おらたちの大逆転」第121話(脚本:宮藤官九郎、演出:梶原登城 (C) NHK)より
天野アキ(のん)は映画『潮騒のメモリー』主役オーディションの書類審査を通った。それを知らせに天野夏(宮本信子)のところへ電話したのだが、何故か夏は出なかった。そこで今度は梨明日(リアス)へ電話した。ところがそこにも夏はいなかった。いたのは
だった。夏はその日は休みだったのである。
大向大吉「明日の朝、おらが家に寄って伝えてやるべ。」
など言って、その時は終わった。
翌朝。しかもオーディション当日。大向大吉がうに丼を取りに行く用事もあったので天野家へ行ってみれば、母屋に夏がいる様子はない。
大向大吉「まさか、まーた海さ行ったか?」
と一瞬思ったが、猫が向かいの離れを覗いている事に気がついた。夏はそこでうに丼を作っているのである。そこで大吉が戸を開けて夏を呼んだのだが、返事はない。しかし、うに丼は作りかけの状態である。そして大吉は気がついた。床に夏が倒れて気を失っていたのである。
大向大吉「バッパ。夏バッパ。夏バッパ。」
何度呼んでも返事はない。
そしてスリージェープロダクション。オーディションへ出かけようとしている春子のガラケーに大吉からメールが届いた。
天野春子「みてよ、これ。」
文面は
お母さん倒れた!(`;;;')/
だった。
天野春子「気にしなくていいからねえ。アキはオーディションに集中!」
まあこんな事件があったからだろう。
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直後に固定電話に電話がかかってきた。
大向大吉「嘘じゃねえって今度は。夏バッパ、いくら呼んでも返事しねえんだよ。」
茫然自失の娘春子。夏の自宅からかけたので救急隊員の様子やかつ枝(木野花)が夏を心配して声をかける様子も聞こえたからだ。大吉からのメールは嘘ではなかったのである。
天野アキ「どうしたの? ねえ、ママ、バッパ、どうしたの?」
春子は決断し、電話を切った。
天野春子「アキは気にしなくて大丈夫だから。私、ちょっと行ってくるわ。水口、今日、頼むね。」
慌てて出ていく春子を見て
水口琢磨「どうしたんですか?」
黒川正宗「うーん。お母さんが倒れたらしいんだ。」
さてアキはというと
天野アキ「おらも行く。」
天野春子「アキ!」
天野アキ「夏バッパのそばにいて、おらも帰る。」
スリージェープロダクション社長の天野春子は所属タレント天野アキにこう告げた。
天野春子「おばあちゃんはママがついてるから大丈夫。アキはアキの今やるべきことをがんばんなさい。」
風雲急を告げる中、春子は夏の見舞いへ、アキと水口はオーディションへと向かったのであった。