侵入 その2(新・必殺仕置人)

新・必殺仕置人 第34話「軍配無用」(脚本:古市東洋司、監督:原田雄一 (C) 松竹)より

さて勧進相撲の行なわれる場所の入口に主水と正八が来ていた。勧進相撲を観る手を思いついたからである。だが門には番人がいて難しそう。

正八「本当に見せてくれるんだろうねえ。」
中村主水「最後の取組が始まりゃ、こっちのもんだ。」
正八「だって、警備の役人いるじゃない。」
中村主水「え、あの門番も人の子だ。大勝負となりゃ見てえにちげえねえ。」

鋭いねえ。こうして主水の目論見通りになり、主水と正八は中に入ることに成功し、勧進相撲を観る事ができたのだが、それが仕置に繋がるとは流石の主水もこの時点では気づくはずもなかったのであった。