監視 その3(新・必殺仕置人)
新・必殺仕置人 第34話「軍配無用」(脚本:古市東洋司、監督:原田雄一 (C) 松竹)より
小ネタから片付けていこう。主水がしていた悪事はこれだけではない。勧進相撲の勝敗の賭けを行なっていた鉄とおていと組んで、こんな事をやっていた。
観音長屋では鉄に賭け金返せと人々が押しかけていた。そこへおていがやってきて、
おてい「返します、返します。私が名前呼んであげるからね、ちゃんと返すからね。」
と整理を始めた。とそこへやってきたのは中村主水。
中村主水「往来で博打なんてしやがると引っ括るぞ。」
というわけで鉄とおていも含めた全員退散。そして誰もいなくなった、主水以外は。
中村主水「チェ。」
と偉そうにほざいた主水はお金が入ったカゴをとって中から金を回収。
中村主水「あ、逃げ足の速い野郎だ。一文も残ってねえ。」
だが屋根の上の男(マキ)がいた。
屋根の上の男「うーそつーき」
こう言われ
中村主水「ああ。二分残ってたあ。」
そして立ち去り行ったのは鉄の家。籠の中にお金を戻して鉄に渡したのだが
おてい「どう、うまく行った?」
中村主水「いやあ、それがお前、ほとんど残ってなかったんだ。」
すると
念仏の鉄「おめえが早く出てこねえからだよう。」
となじるのであった。