起業(あまちゃん)

あまちゃん 第18週「おら、地元に帰ろう!?」第108話(脚本:宮藤官九郎、演出:井上剛 (C) NHK)より

天野春子(小泉今日子)はアキ(のん)とともに黒川正宗(尾身としのり)のマンションに居着いてしまい、ボーっと生きていた。ある時、サヤエンドウのスジをひたすらとっていた。スジですねえ。これは宇津井健が好きなおでんのタネだが、それは私はコサキンを聞いて知ったのを思い出しただけなので、この話とは何の関係もない。兎に角、ボーっと生きていたのである。アキに、アキを絶対にアイドルにして見せる、と叫んだ勢いはどこへやら。チコちゃんがボーっと生きてんじゃねえよと言いそうな状況である。

その時、サヤエンドウが床に落ちた。何故か「コン」という音がした。するのか? 兎に角、それに気がついたのか、正宗が春子の方を向いた。春子は気がつき、変な叫び声をあげた後

天野春子「ああ、怖い。何やってんの、あたし。ダメじゃん。家事なんかやってちゃダメじゃん。豆剥いている場合じゃないじゃん。」

何かに気がついた春子はアキが今、何をしているのかを尋ねた。アキはタブレット端末でピアノの練習。弾いていたのは

天野アキ「♪わーたしのー」

アキはGMT5の『地元に帰ろう』を歌うのをイメージしていたのだ。さて正宗はノートパソコンをいじっていた。作っていたのはアキのブロマイド。タクシーのシートの下のところにポケットがあるので、そこに入れておいて宣伝しようと考えていたのだ。表はアキが海女をしていた頃の写真で裏はアキのプロフィールや連絡先が書かれていた。

天野春子「だーさいよー。」

とダメ出ししたが、ボーっと生きていたのは自分だけだったと思い知った天野春子はこう言った。

天野春子「ねえ、会社つくろうか。」

驚く正宗。

天野春子「プロダクション。三人で事務所つくろうよ。」

さてその構成は

天野春子「(アキを指差し)所属タレント。(自分を指差し)社長。」
黒川正宗「パパは?」
天野春子「運転手。」
黒川正宗「相変わらず…」

そしてできたのはスリージェープロダクション。マークは

(`jjj')/

そして春子は言った。

天野春子「海女になる時は夏さんだったけど、今度はママがアキの背中を押すからね。」

かくして天野アキが所属する(この時点では)個人事務所スリージェープロダクションが作られたのであった。