遮断設定 その3(あまちゃん)
あまちゃん 第19週「おらのハート、再点火」第112,113,114話(脚本:宮藤官九郎、演出:吉田照幸 (C) NHK)より
天野夏(宮本信子)はお盆休みに上京することを決め、ユイ(橋本愛)を道案内の連れて行こうと考えた。目的はいくつかあったのだが、ユイを連れて行くことに決めたのはユイが東京に憧れていたことを汲んでのものだった。
足立ユイ「いいけど、あたしも行ったことないよ。」
一同「ジェジェ。」
小田勉「修学旅行は?」
足立ユイ「怪我してたの。お風呂で転んで骨折したの。」
これ自体は既に語られているのだが
花巻珠子(伊勢志摩)「ジャイアント馬場だなあ。」
この言葉、ユイにわかるわけがない。
吉田正義(荒川良々)「あれ、ご存知ない。(吉田の右手を隣に座っている栗原しおり(安藤玉恵)が自分の右手で握っている状態で)ジャイアント馬場って風呂場で怪我して巨人からプロレスに転向したんです。」
これは実話なのだが
栗原しおり「プロレスできるならプロ野球できそうなもんだがなあ。」
花巻珠子「ま、わかる奴だけわかればいい。」
この後、熊谷美寿々(美保純)がどういう心境の変化かと尋ねて夏が色々と話しているところへ、春子(小泉今日子)一筋で空気を読めない、このバカ、もとい、この男がこう言った。
大向大吉(杉本哲太)「それなら夏バッパ、俺が行くべ。」
夏がそれにはおよばないとか色々言った後もなおも食い下がるバカもとい一途な大吉に
栗原しおり「空気を読め。空気を読めよ。」
と毒を吐いた。夏の粋な計らいだったというのに。
だがユイの東京行がダメになる事態が発生した。なんと春子が足立よしえ(八木亜希子)を見つけ出してしまったのだ。純喫茶『アイドル』で春子、よしえ、そしてアキが話し合った後、とりあえずアキはヒロシに電話したのだが、ヒロシからユイに話が行き、
天野アキのナレーション「結局、ユイちゃんは東京に出て来ませんでした。夏バッパが理由を尋ねたらユイちゃんはこう言ったそうです。自分を捨てた母親にどんな顔で会ったらいいか、わからない。」
そんなこと言ってるから、ユイは(省略)
結局、ユイの代わりに大吉が付き添いとして上京したのであった。