フィクションなどから拾う情報処理用語? その48 スパイウエア (必殺仕置屋稼業)

必殺仕置屋稼業 第1話「一筆啓上 地獄が見えた」(脚本:安倍徹郎、監督:蔵原惟繕 (C) 松竹)より

 

黒船来航の頃、糸井貢が亡くなり、衝撃を受けて裏稼業から足を洗った中村主水は鳥居甲斐守耀蔵が奉行に就任したばかりの南町奉行所へ移った。思いっきり時系列が狂っているが、そういう話だから仕方がない。
さて中村主水の初出勤の日。上下をつけた主水は思わぬ人物の出迎えを受けた。岡っ引の亀吉(小松政夫)である。配役から察しがついてしまうかもしれないがこれが胡散臭い人物なのである。

亀吉「おはようございます。この度、お奉行所より刺し回されました亀吉でございます。今後、ずーっと中村様のお供をさせていただきます。よろしくお願いいたします。」
せん「と言うことになりました。」

この時点で既にある程度の事情は察しがついてしまうのだが、とりあえず先へ進もう。

せん「お気をつけて。(りつとともに頭を下げる)」

藤田まことさんは小芝居をいれ、中村主水南町奉行所へ初出勤と相なった。さて主水が去って暫く経った頃、亀吉はせんから何かを受け取った。

せん「これ。婿殿の仕事ぶりを細かく報せるのですよ。」
亀吉「へい。そりゃもう。」

もちろん、渡したのは駄賃だったのである。

せん「結構なお目付役だこと。」
りつ「ホントに。」

中村主水の運命や如何に。しかし、この状態で何故裏稼業に復帰できたのかねえ。詳細は映像で確認してほしい。