フィクションなどから拾う情報処理用語 その112 報連相(必殺仕置屋稼業)
必殺仕置屋稼業 第5話 「一筆啓上 幽鬼が見えた」(脚本:安倍徹郎、監督:松野宏軌 (C) 松竹)より
さて話は進み、中村主水は新富町の髪結おこうのところに顔を出した後、同心の服を脱いでお初のお店へ顔を出し、相変わらずロリコンぶり(毎回やるのだ)を見せた後、何食わぬ顔をして南町奉行所へ戻ってきた。
嘘をつけと言いたくなるのだが、当然の如く、この人がこんなことを言い出した。
与力 村野「中村!」
中村主水「は!」
与力 村野様は一枚の紙を中村主水の席に置いてこう告げた。
村野「今日巡回した場所を全て報告しろ。嘘を書いてはダメだ。後で番所の報告と照らし合わせるからな。」
あんらあ。別の報告、まあログのようなものと突き合わせるというのである。これに流石の主水もまいったのか
中村主水「見回りましたところ、全部でございますか?」
村野「(即座に)そうだ、全部だ。」
中村主水「毎日でございますか?」
村野「(即座に)毎日だ。」
あんらあ。流石の主水も困り果てるのであった。なお、同心全員書いていたことを蛇足ながら付け加えておこうと思ったら
中村主水「どうも八方塞がりですな。」
と本音をうっかり述べてしまったから、さあ大変。
村野「なかむら。」
そして書いたのであろう。中村主水は愚痴を亀吉にこぼすのであった。大丈夫なのかねえ。この後の主水と亀吉の動きも見ものであった。