フィクションなどから拾う情報処理用語? その147 インシデント(あまちゃん)

あまちゃん 第2週「おら、東京さ帰りたくねぇ」第9話(脚本:宮藤官九郎、演出:井上剛 (C) NHK)より

袖が浜で天野一家と再会した黒川正宗(尾身としのり)は天野家へ立ち寄って話をした後、リアスにいた。なおリアスの店番(天野春子の店の筈だが色々な人がやっている)は今野弥生(渡辺えり)が務め、カウンターに座っているのは黒川正宗の他には大向大吉(杉本哲太)、安部小百合(片桐はいり)、あれ、この2人は元夫婦だけどなんだかんだ言って天野家でも2人並んで座っていたなあ、そして今野あつし(菅原大吉)、更にいつも琥珀を磨いている小田勉(塩見三省)である。なお奥には地元の名士である足立功(平泉成)のポスターが貼られていた。
さて黒川正宗は天野春子との馴れ初めを話していた。正宗の隣に座る大吉はいちいち興奮してはあつしなどに止められたり正宗に空手黒帯の腕前をみせつけられたりした。勉さんは相変わらずマイペースで琥珀を磨いていただけだったが、気がついたら大吉は床に仰向けになって寝込んでしまった。あれ、大吉は烏龍茶を飲んでいたはず。正宗が頼んだのウーロンハイだったはず。でも寝込んでしまったのだ。

今野弥生「烏龍茶で酔っ払うなんて安上がりだなあ。」

と呑気なことを言う弥生。でも、どう考えてもおかしいよねえ。そして正宗は気がついた。

黒川正宗「これ(正宗が飲んでいたもの)、烏龍茶。こっち(大吉が飲んでいたもの)がウーロンハイ。なんかこの店、ウーロンハイ薄いなあと思っていたら、おかあさん(今野弥生)、間違えて出していたよ。」

正宗が飲んでいたのは烏龍茶。そして大吉が飲んでいたのはウーロンハイ。弥生が間違えて出してしまったのである、隣同士だったので。インシデント発生に驚く弥生はこう言った。

今野弥生「ジェジェジェ。」

それでも飲みながら琥珀を磨く勉さんであった。