ファイヤーウォール(あまちゃん)

あまちゃん 第4週「おら、ウニが獲りてぇ」第20話(脚本:宮藤官九郎、演出:井上剛 (C) NHK)より

さて足立ヒロシ(小池徹平)は昼間撮った天野アキ(のん)の動画をWebに載せる作業をしていたのだが、興奮収まらず、リアスへやってきてしまった。店番は天野春子(小泉今日子)と今野弥生(渡辺えり)でカウンターに座っているのは大向大吉(杉本哲太)と小田勉(塩見三省)という面々。興奮収まらぬヒロシは後先考えず、天野春子にこう言ってしまった。

足立ヒロシ「やっぱ、好きです。やっぱ、俺、好きみたいです。」

当然、カウンターに座っていたこの男が興奮。

大向大吉「若造、この俺を差し置いて。」

だがヒロシは大吉の言葉が耳に入っていない。

足立ヒロシ「ダメですか?」

これを聞いた大吉は更に興奮。

大向大吉「ダメに決まっているだろう、年なんぼ離れてると思ってるんだ。」

大吉はヒロシの胸ぐらを掴もうとしたのだが春子はヒロシの真意をお見通し。

天野春子「あたしじゃないわよ。」

大吉は手を放した。

今野弥生「あたし?」
天野春子「違う。アキでしょう。」

ヒロシは大きく頷いた。今野弥生の小ネタは無視しよう。だが春子の答えは

天野春子「ダメ。絶対ダメ。ありえない。絶対ダメ。金輪際ありえない。」

今野弥生の「下ネタ」は無視しよう。

足立ヒロシ「(身を乗り出して)一応、理由聞いておきたいんですけど、やっぱ、高校生だから?」
天野春子「それは気にしないかな、子供じゃないし。」
足立ヒロシ「妹(足立ユイ)の親友だから?」
天野春子「それも関係ないかな。」
足立ヒロシ「え、じゃあなんで?」

春子はトドメの一撃(大門豊談)を放った。

天野春子「ヒロシ君じゃ、アキを幸せにできないからよ。」

衝撃を受けるヒロシ。今までブラブラしていたのが仇になってしまったのだ。母はアキの盾になり、守り抜くと宣言したのだ。ファイヤーウォールですな。思わず大吉も同情。

天野春子「いいお友達でいてあげて。」

やむなく

足立ヒロシ「わかりました。じゃあ、この気持ちは胸にしまっておきます。」

それでもアキちゃんを好きになったのは俺が一番だと叫んで立ち去るヒロシだった。