搾取(必殺仕置人)

必殺仕置人 第9話「利用する奴される奴」(脚本:安倍徹郎、監督:松本明 (C) 松竹)より

今回の標的はヒモの清造(津川雅彦)。念仏の鉄がふとしたことで知り合って惚れてしまった女郎お順(磯野洋子)が清造の食い物にされていた事から仕置人が介入する事になった。鉄はおきんからも金を借り、中村主水の役宅まで行って金を借りようとする始末。

さて清造は本当に凄腕。おひろめの半次の調べでは少なくとも十数人もの女が食い物にされていた。色々あって、お順の頼みで鉄と半次が出動したが、女心は複雑で、山の天気のように変わってしまってお順が清造のところへ行ってしまったので、棺桶の錠も出動。お順は井戸の中に落とされ、何人もの恐い人を錠が倒した後、最終的には鉄は清造の男性として大事なところを使い物にしなくして

清造「あんぎゃあ。」

と叫ばせた後、鉄が清造を殺した。鉄は井戸の底でお順を見つけるのだが

お順「あ、やっぱり来てくれた。あたしを助けに来てくれたんだね。(鉄はうなずくが)そうなんだね、清さん。清さん。」

と言って事切れた。

なお中村主水はりつを連れて大山詣りに出かけると言って降りていたが、雨降る中、りつと出かける途中で、お順を葬る念仏の鉄、棺桶の錠、鉄砲玉のおきん、おひろめの半次を見かけ、りつを置いて追いかけた。その主水に鉄はこういうのだった。

念仏の鉄「女郎が一人死んだ。それだけの事だ。」