開業資金(あまちゃん)
あまちゃん 第10週「おら、スカウトされる!?」第56話(脚本:宮藤官九郎、演出:梶原登城 (C) NHK)より
さて海女カフェに向けて大きな動きがあった。天野夏(宮本信子)が帰宅すると長内かつ枝(木野花)と六郎(でんでん)が来ていた。
長内六郎「聞いてくれ、夏バッパ。さっきまで漁協で銀行の人と会っていたんだよう。」
長内かつ枝「最初は無表情で面白くねえ感じだったんだけどなあ。」
銀行員は資料を読み進めていくうちにある事に気がついて表情が一変した。
銀行員「アキちゃんって、天野アキちゃん?」
なんとお座敷列車に乗ってアキ(とユイ)の写真入りメガホンまで持っていた。
長内六郎とかつ枝「ジェジェジェ!」
それを聞き
天野夏「融資、決まったのか?」
その額は
長内六郎「二千万、アキの名前で借りられた!」
喜ぶかつ枝、アキ、夏、六郎。だが天野春子は渋い顔。一応、尋ねた。
天野春子「アキのなの? アキが借金した事になってないの?」
一応、六郎が説明した。
長内六郎「違う、違う。アキちゃんがいたら、客がひっきりなしに来て、繁盛して、借金返せるべって意味だあ。」
それでも春子は怪訝な顔。
天野アキ「大丈夫だ。おら、がんばる。」
本当に思惑通りに行くのかねえ、と春子は思っていたようだが、他の皆は大喜び。
翌日、観光協会の担当(一応)である足立ヒロシ(小池徹平)も交えて打ち合わせが開かれたが
天野夏「窓はやっぱり南向きだべな。」
これがきっかけで
今野弥生「♪南さ向いてる窓を開け」
とジュディ・オングの「魅せられて」を弥生が3回(2回は振り付き)も歌い、色々意見が出てヒロシが検討したら
足立ヒロシ「皆さんの希望を全て叶えますと、二億四千万かかります。」
一同「ジェジェジェ!」
すると
今野弥生「♪億千万、億千万」
と郷ひろみが歌った「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」を歌い出したので
足立ヒロシ「もう、弥生さん、うるさい!」
と止め、予算縮減策を図り、漁協の建物を改装して海女カフェは開店したのであった。なお建築工事は勉さん(塩見三省)と水口琢磨(松田龍平)も手伝っていたことを付け足しておこう。