確認(新・必殺仕置人)

新・必殺仕置人 第12話「親切無用」(脚本:松原佳成、監督:高坂光幸 (C) 松竹)より

主水から人相書きを五両で受け取った鳴門屋利吉(大竹修造)はその男が店にいるのを発見。慌てて店から叩き出した。男が鳴門屋の裏口から出ると同時に、主水の前にあの人相書きを落としてやった男こと極楽屋与三郎(大木実)が登場。

男「旦那、ご親切にも仕事をお世話していただきましたが、とうとう、ここにもおられなくなってしまいました。」
極楽屋与三郎「そうだったのか。」

極楽屋は男に尋ねた。

極楽屋与三郎「この仕事を世話してたのは誰にも言ってないだろうね?」
男「恩ある旦那のお言い付け通り、そのことは誰にも。」

それを確かめると極楽屋は男を刺し殺してしまった。

さて、そうとは知らない主水が南町奉行所へ戻ると、捕方が出動。なんと鳴門屋で事件が起きたという。慌てて主水も駆けつけたのだが

同心「鳴門屋、手配人を匿った上に露見に及ぶとみて殺害するなど不届至極。縄うてい。」

そこへ三吉(岡本崇)を渡したばかりのお米(村田知榮子)も駆けつけた。鳴門屋は主水の姿を見かけると、立ち止まってジッと睨んだ。思わず顔を背ける主水。鳴門屋は連れて行かれたが、今度はこの人が主水にこう言うのであった。

お米「お前さんが、親切な中村主水さんかい。」

主水は何も言えなかったのであった。