退職(あまちゃん)

あまちゃん 第14週「おら、大女優の付き人になる」第79話(脚本:宮藤官九郎、演出:吉田照幸 (C) NHK)より

さて今まで書かなかったが安部ちゃん(片桐はいり)は東京EDOシアターのすぐそばで「安部そば」と言う屋台を開いていた。

安部小百合「そばですか、うどんですか、まめぶですか。」

と言うのが売り言葉。間違ってまめぶを頼む人が出るかもしれないという作戦だ。その屋台でアキはなんと種市先輩(福士蒼汰)と再会。そこから二人は無頼鮨へ行った。話はユイに関する事になり、その流れから、いつしか種市は自分自身の話をし始めた。

種市浩一「聞いてくれ、天野。俺、実は。」
天野アキ「え、ユイちゃんと別れるのか?」
種市浩一「いや、その予定はない。」

なぜこのドラマはいつも回り道するのだろうか? 答えはその方が面白いからだ。アキが文句を言った後、やっと本題に入った。

種市浩一「俺、もう南部ダイバーじゃねえんだ。」

驚くアキ。

種市浩一「仕事辞めた。会社の寮も出た。ユイの事が心配だし、来週にでも田舎さ帰る。」

種市は潜水土木士の腕を見込まれ、羽田空港の滑走路の工事に従事するはずだったのだが、着工が遅れ、もう一つの事業である東京スカイツリー建設工事に回されたのだ。

天野アキ「潜水土木科なのに。」
種市浩一「全然関係ねえ。南部土木魂見せようがねえ。しかも高えところが苦手だし。」

そう東京スカイツリーの高さは(武蔵に因んで)634mもあり、それなりに高いところで工事をする羽目になったのだが、種市は高所恐怖症だったのだ。

種市浩一「潜るなら海底100mでも平気だけど登るのは5, 6mでクラクラする。」

なので退職する事にしたのだ。

種市浩一「田舎さ帰って南部潜りの指導者になるかナマコ漁さするか。ユイもこっちゃ来ねえみてえだし。仕事ねえのに東京さいてもしゃあねえべ。」

種市の変貌に愕然とするアキだったが、そこへ鈴鹿ひろみ(薬師丸ひろ子)と荒巻太一(古田新太)がやってきて、また衝立越しに隣になり、アキは驚くのであった。

なお、ここで話が終わってしまうため、続きは次回以降になるのだが、さてどうなるのか、私は知っているけど未見の方はお楽しみに。