検知 その3(あまちゃん)

あまちゃん 第15週「おらの仁義なき戦い」第86,87話(脚本:宮藤官九郎、演出:西村武五郎 (C) NHK)より

GMT6の路上イベントが開かれた。脚本ではアメ横の近くとなっているのだが、実際のロケ地は秋葉原万世橋付近である。それは兎に角、イベントでは歌を歌ったり、握手会を開いたり、安部小百合(片桐はいり)の協力も取り付けてご当地料理をふるまったりしていた。そして握手会の最中、アキ(のん)はある女を目撃した。

天野アキのナレーション「それは紛れもなくユイちゃんのママ(八木亜希子)でした。」

なんと見知らぬ男との二人連れで親しげに話して歩いているのだ。慌ててアキは足立よしえとは顔見知りの(筈の)安部ちゃんを連れ出して

天野アキ「良いから、見て。」

と指差したのだが見つけたのは

安部小百合「三又又三!」
天野アキ「ジェジェ。どこ、どこ。」

三又又三本人が歩いているのを見つけてしまったのであった。なお安部ちゃんは三又又三に対する説明を始めてしまったので、よしえの件は有耶無耶になってしまった。

その夜、アキは眠れず、同室の入間しおり(松岡茉優)や小野寺薫子(優希美青)に文句を言われてしまい、水口(松田龍平)に相談したのだが最終的に水口は警察に通報すべきだとは言ったのだが

水口琢磨「(ユイには)絶対言っちゃダメだよ。ただでさえ心が折れかけてるのに蒸発した母親が東京でしかも男と一緒だと知ったら完全に折れるよ。」

と言うのであった。さらに水口はユイとアキを引き裂いた原因を自分が作ったような気もしていると言い、さらには

水口琢磨「前に言っただろう。ユイちゃんの方が可愛くて華があるって。でも、ひょっとすると世の中を動かしているのは一番可愛い子や一番才能のある子ではなくて二番目なんじゃないかって思うんだ。」
天野アキ「二番目?」
水口琢磨「二番目の人間が一番の人間に対して恥ずかしい姿見せたくないって頑張った時に成功するんじゃないかって。」

そう言われたので

天野アキ「ユイちゃんに対して恥ずかしくない仕事をしろって言うことですか?」
水口琢磨「うん。あ、君が二番って意味じゃないけどね。」

思わずアキはこう言った。

天野アキ「そこは『うん』で良いじゃないですか。」

水口はこういった。

水口「そこはダメでしょう。今、40位に入れるかどうかの崖っぷちなんだからあ。ドラマの撮影もあるし。」

ハッと我に帰り、水口を相手にドラマのセリフの練習を始めるアキであったが、ここから一騒動起きるのである。なお、鈴鹿ひろみ(薬師丸ひろ子)がスタッフに紹介してセリフ付きの役をもらっていた。