命名(新・必殺仕置人)
新・必殺仕置人 第35話「宣伝無用」(脚本:村尾昭、監督:高坂光幸 (C) 松竹)より
観音長屋に能登の輪島から浜田屋平蔵(小林尚臣)という男が娘のおゆみ(桑垣浩子)を連れてやってきた。おゆみは幼女で父が輪島の沈金塗を売りに来て問屋を回っている間に巳代松の仕事に興味を抱いてやってきた。おゆみが見ているのに気がついた巳代松は微笑んだ。今回はこの幼女がメインゲストと言えるのだが、主に絡むのは巳代松ではなーい。
さて巳代松は届け物があるのでおゆみに店番を頼んだ。するとやって来たのが念仏の鉄。鉄はいつもの通り、懲りないねえとは思うのだが、巳代松の売り上げを持ち去ろうとしたのだが
おゆみ「泥棒!」
と追いかけられる羽目に陥った。大騒ぎになったので巳代松が戻ってきた。
巳代松「この野郎。銭とったな。」
野次馬も群がり大騒ぎ。
巳代松「江戸にはなあ、あんなのがいるからお前も用心しな。」
おゆみは頷いた。巳代松はお金を取り返したと思ったのだが
巳代松「あ、一めえ足んねえなあ。鉄、どこ行った。」
と店を離れて鉄を探しに行くのであった。
そして以後、なぜかおゆみは鉄に懐き、鉄を「泥棒のおじちゃん」と呼ぶのであった。