検知(必殺仕置屋稼業)

必殺仕置屋稼業 第22話「一筆啓上 狂言が見えた」(脚本:横光晃、監督:松野宏軌 (C) 松竹)より

さて本題は悲惨な展開が待っていた。三原屋宗右衛門(稲葉義男)がおりん(佳那晃子)を引き取った真の狙いは浜田屋(国一太郎)の店の株を得る事。だがいくら調べても株は見つからなかった。そしておりんが本当に気がふれているかどうかも疑っていた。医者の目もおりんは掻い潜っていたのだが、気がふれている状態から回復する可能性もあると宗右衛門は医者から聞いていたため、手下の浅吉(蟹江敬三)を使ってとんでもない方法で調べることにしたのだ。

店の者もいない夜。

三原屋宗右衛門「おりんさん。浅吉がお前を好きだと言ってるんだ。かわいがっておもらい。」

そして浅吉はおりんを「かわいがり」始めた。真剣な目で様子で観る宗右衛門。遂にはこう命じた。

三原屋宗右衛門「浅吉、女を責めるにはどうすればいいのか、見せてもらいましょう。」
浅吉「へい。」

なんと浅吉はおりんの着物を脱がしにかかった。初めは気がふれたふりを続けていたおりんだったが浅吉の責めに耐えきれず、ついに涙を流し始めてしまった。それを天井裏から見る捨三。

事後

三原屋宗右衛門「おりん。お前もバカだなあ。体を弄ばれながらよく我慢したもんだよ。騙し通せると思っていたのか?」

おりんの表情が変わったのを見て

三原屋宗右衛門「やっぱりな。ふふふふ。お前が正気だって事はこれでわかったよ。」

観念したおりんは涙も拭わず簪(だと思う)を手に取って

おりん「おとっつぁんの仇。」

と飛びかかったが、宗右衛門と浅吉の敵ではなかった。さあ大変。この続きは映像などでご確認を。