フィクションなどから拾う情報処理用語? その161 再実行(必殺仕掛人)

必殺仕掛人 第8話「過去に追われる仕掛人」(脚本:安倍徹郎、監督:大熊邦也 (C) 松竹)より

まずはこの話のあらすじをとても便利なこのサイトから引用しよう。

agua.jpn.org

第8話 過去に追われる仕掛人 1972.10.21

 左内に過去の因縁が忍び寄る。藩のため領民の苦衷を救うため、無謀な干拓工事を進める奉行を斬って捨て逐電した左内。しかし殺したと思った相手は生きていて、江戸詰家老となりおおせていた。しかも音羽屋に左内殺しを依頼し、かつての左内の同志を抱きこみ刺客に仕立てるなどの策謀が企てられる。その同志も結局消され、元締のバックアップもあり左内は再び「昔斬った男」を斬るのだった。

ロケ地
・蔭山藩邸、大覚寺大門。
・左内に江戸を離れるよう促す元締、大覚寺護摩堂前の大沢池畔に茶店セット(堂は映らず石仏や放生池堤が背景に)。
・左内の元同志・松岡弥太郎が斬りたてられ逃げる藩邸付近、大覚寺門前~参道橋~御殿川~有栖川池水落ち口。松岡は探っていた千蔵の船で大沢池へ。
・元締が主膳を誘き出す墓地、愛宕か。
*左内を同志の墓に誘い出し斬ろうとする松岡、過去と現在が交錯する緊張の場面や、左内に協力し藩邸に早桶持って乗り込む半右衛門の侠気が描かれるなど見せ場多し。墓地で左内の死体役やって目むいてる千蔵ちゃんも良し。*今回は仕掛けは無しの梅安、何度も逢瀬を邪魔されるコミカルなシーンが描かれ、刹那的享楽を大肯定する台詞がキマっている。

と言うわけで、この話は西村左内が矢部主膳(戸浦六宏)を二度斬る、つまり再実行する話なのである。

西村左内「私にどうして二度まで斬らせるのだ。一度死んでもあなたと言う人は、ついに変わらなかった。何も変わりはしなかった。」

なお西村左内は冒頭で蔭山藩の平山重次郎(伊達三郎)を斬っているので、その意味でも再実行。

余談だが松岡弥太郎を演じたのは東野孝彦こと後の東野英心。惜しい人を亡くしましたねえ。

そして藤枝梅安先生はなにしていたんですかねえ。これは3度も行なわれましたよ。