緊急対応(必殺仕置屋稼業)

必殺仕置屋稼業 第16話「一筆啓上 無法が見えた」(脚本:保利吉紀、監督:大熊邦也 (C) 松竹)より

亀田藩の久坂房次郎(菅貫太郎)は藩の公金を横領。同僚の佐野(芝本正)にバレてしまった。そのため、久坂は佐野を切腹に見せかけて殺したのだが、悪事は露見し、蓄電する羽目に陥ってしまった。そして江戸に逃げた久坂は旗本奴の稲村(穂積隆信)と滝沢(不破潤)と合流。久坂の悪知恵を元に稲村と滝沢が暴れ回っていた。彼らを標的にすべく、中村主水はおこうに入れ知恵し、仕事にした。

その頃、仇討ちのため佐野の子供で姉のお糸(秋谷陽子)と弟の伊織(道井和仁)が江戸に来ていた。だがお金がない。伊織をそば屋に置いてお糸は出て行き、縁日で市松と遭遇。

お糸「私を買ってください。」
市松「先を急ぐんだ。」
お糸「お願いします。お願いします。いくらでもいいんです。私を買ってください。お願いです。」

だが近くに久坂がいて、その叫びを聞いてしまった。振り返る久坂に市松は気がついたが、お糸は気づいていない。

お糸「お願いします。」
市松「わかった。」

市松は久坂の表情から何かあることを察してお糸を連れ出した。市松は茶店で話を聞いて、伊織の待つそば屋へ行こうとしたのだが、そこに久坂が稲村と滝沢を連れてやってきた。市松はお糸とともに拉致されて閉じ込められてしまった。こうして市松は否応なく事件に巻き込まれ、稲村の屋敷に侵入した捨三もそれを察知し、主水達は緊急対応を迫られることになったのであった。拉致されたお糸もやりたい放題やられる非道ぶり。ちなみに殺しの分担は

だが殺される前に見せる久坂の卑怯な様子も見ものである。また今回の印玄の技は屋根落としではなく、空高く放り投げて落とすというもの。以後、色々と印玄の殺し技は変化するのである。