模倣品 その4(新・必殺仕置人)

新・必殺仕置人 第39話「流行無用」(脚本:中村勝行、監督:工藤栄一 (C) 松竹)より

今回は飾り職人藤五郎(江幡高志)の後継者を巡る話。弟子が三人いて一番弟子が清太郎(石沢健)、二番目が定吉(大和田伸也)、そして三番目が宇之助(森下哲夫)だった。藤五郎は腕の良い飾り職人で藤五郎作の簪は高値で売れていた。藤五郎が指名したのは一番弟子の清太郎だったのだが、藤五郎の娘のおくみ(村地弘美)は定吉と恋仲だった。その矢先に清太郎が何者かの手によって殺され、定吉が蝮の久蔵(八名信夫)という岡っ引に容疑者として捕まってしまった。実は犯行自体は宇之助の仕業だったが宇之助は久蔵とグルで更には藤五郎をも殺してしまう。

まあ話は前後するのだが、今回はそのうちの小ネタである。宇之助は藤五郎作と偽って安物の簪を売っていた。その売り子が源七(大木正司)だ。源七は岡場所で念仏の鉄と遭遇。言葉巧みに簪を売りつけた。曰く

源七「これは藤五郎の細工物で上物なんだ。安くしときますよ。」

鉄は断ったが源七は鉄と一緒にいた女に簪を勧めて女も気に入ってしまったので仕方なく

念仏の鉄「いくらだ。」

値段は最終的に一分で済んだのだが、別の女に鉄が渡した直後にポキンと

女「折れたあ。なにさ、これ。紛い物じゃないか!」

と酷い目にあった。

最終的に宇之助達の悪事はおくみにバレ、寅の会に依頼。

吉蔵「飾り職
二代目藤五郎こと
宇之助
闇に消え
虎漫筆」

頼み料は十両だったが五両で念仏の鉄が競り落とした。

殺しの分担は次の通りとなったのであった。

  • 源七:念仏の鉄
  • 蝮の久蔵:中村主水
  • 宇之助:巳代松